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どんぐり笛

どんぐり笛

秋も深まりクヌギのドングリが落ちはじめたら、ドングリ笛を作ってみよう。
ドングリの中をくりぬき、吹くと、「ピー」という甲高い音が出る。根気がいる作業だが出来上がった時の達成感、満足感、音が出た時の喜びは格別。

紹介者

イノッチ(神奈川県)
ハットさん(東京都)

遊び方

用意する道具は、キリ、小形のドライバー、小刀、半丸ヤスリ(紙やすりでも可)

1)虫食いでないクヌギのドングリを選ぶ。虫食いでないとは「クヌギシギゾウムシ」に卵を生みつけられた痕がないドングリのこと。

ドングリのへそ部分をコンクリートの上などでこすって削る。あるいはキリを使って穴をあける。
(硬いので、かなり時間がかかる。金やすりなどを使うと早い)
強くこすると殻が割れるので注意。

2)中の果肉が見え、ある程度(直径8ミリくらいの大きさ)口が開いたら次の作業に入る。

3)釘、木ねじなどで根気よく中の実をほじり出す。皮部分も丁寧にとる。注意深く掘らないと殻が割れる。

4)中身を全部ほじり出し、最後にぎざぎざになった口を半丸ヤスリ(又は紙やすり)できれいにしたら、完成。

 ●ドングリ笛の鳴らし方
ドングリ笛ができたら鳴らしてみよう。穴の手前に下唇を当てて、軽く「フー」と吹いてみよう。唇を当てたまま、少しずつドングリの角度を変えてみると鳴るようになる。
※かん高い音なので、鳴らすときは周りの人たちに配慮しましょう。

ポイント

・ドングリは大きめのマテバシイが硬くて最適。他のドングリでは殻が柔らかいので、掘っている間に割れてしまうことが多い。

(クヌギの他にマテバシイも笛ができる。マテバシイのドングリは、皮が非常に固いので失敗することは少ないでしょう。作り方はクヌギのドングリ笛と同じ。コナラはすぐ皮が割れてしまうので、ドングリ笛を作るのは不向き。)

・頭の部分を削ると簡単に穴が開くが、殻が薄いのでほじる時に気を付けないと割れてしまう。

・手先を使い、根気もいるので中学年くらいからが可能

・穴を開けてあげれば、低学年でも可能。

・年単位で保存可能

展開例:「ドングリ笛作り」が終わったら、ネイチャーゲーム(例えば、〈ごちそうはどこだ〉など)をしてから、シートン動物記『旗尾リス物語』の一節を読むのもいいでしょう。