ねむの木保育園(東京都町田市)
全園児55名のアットホームな保育園。
園舎の裏には、起伏にとんだ園庭があり子どもたちの冒険心をくすぐる素敵な木製のアスレチックがあります。
当園では斜面や様々な木々のある自然に富んだ園庭を活用し、少人数のきめこまかい、のびのびとした保育を行っています。そして日々生活の中で身近な自然に親しみ、「自然大好き!」という自然を愛する心・保育者や子ども同士の関わりの中で「人が大好き!」という人を愛する心を育む保育を目指しています。
園長 村田 隆行
園舎&園庭紹介
★カメラマークは写真を撮影した位置です。(1は上記正門)
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子どもたちとの自然体験で、先生たちが心がけていることを伺いました!
自然を見つけて同じことを毎日繰り返し、毎日喜ぶ子どもの姿を受容的に受け止め、「〜があるねぇ」を声をかけています。子どもの目の高さを気にして環境設定をしています。(1歳児担任)
お散歩に行って発見を楽しむようにしています。子どもといっしょにじっとみたり、共感するときには子どもと目線を合わせたり、同じ声のトーンで反応するようにしています。(2歳児担任)
自分では気づかない発見を子どもたちがしてくれるので、一緒に夢中になれます。
大人の価値観を押しつけず、予想外なことも楽しんでいます!(3歳児担任)
子どもの発見や気づきを大切にするために、言葉かけが多くなりすぎないように気をつけながら共感することを大切にしています。活動テーマに沿わないことを言っても受け入れるようにしています。こちらの思いは、押しつけにならないよう子どもに投げかけ、年齢や経験を重ねることで理解できるよう努めています。(4歳児担任)
宿泊保育では、まけまけさんという自然の中の妖精さんを設定し、物語を通して自然を深く楽しんでいます。ルールどおりであるか否かよりも、まずは先生が一緒に楽しむことを大切にしています。(5歳児担任)
3歳児のミクロハイク
お邪魔したこの日は3歳児さんが、紙の虫眼鏡をつくり、園庭探検をするという活動を行っていました。
ネイチャーゲームの「ミクロハイク」を体験する前に、 じっと見る、ものを見つける楽しさを味わい5歳児になった時には、大いに虫眼鏡で自然の不思議さ美しさに出会ってもらうための活動です。
先生は、子どもたちの反応を見ながら「はてなボックス」の中で楽器を鳴らして音当てクイズを行ったり、ゆっくりと感覚を使うことを子ども達に伝えていました。紙の虫眼鏡に絵を描いたりシールを貼って、自分だけのオリジナル虫眼鏡を作ったら、さあ出発・・・あれ?まだ、描き込んでいる子がいます・・すると先生は、すかさず写真絵本を取り出し、「さあ、虫さんはどこにいるかな?探してみて」と声をかけました。
早く行きたくてウズウズしていた子は虫眼鏡を使って絵本の中の虫探し。もう少し描きたい子も、焦る必要はありません。ネイチャーゲームリーダーの「受け身でいよ う」って、実はこういうことも、そうですよね。そんな風にして、みんなの準備と気持ちがそろったら、出発です。
みてみて!
園庭に出て虫眼鏡で発見を楽しみだしたら、途端に子どもたちの言葉が増えました。「見てみて!」「こっち来て」子どもたちの発見ひとつひとつに先生は丁寧に応答します。「え、なんだろう。面白いね。」「アリさんがいっぱいいるよ」とマットをめくりだした子に、先生も一緒にめくって、面白がっています。
3歳児ですから、途中でアスレチックに登れることも自慢!でも、虫眼鏡の活動は続いています。先生も子ども達と一緒。時に「先生も乗って」と誘われてアスレチックのハンモックに入ったりして、自由な雰囲気で自然のもの探しを楽しんでいました。
訪問してみて...
私たちネイチャーゲームリーダーの姿勢は「わかちあい」が大切であり、そのためには5つのポイントがあります。
ねむの木保育園の先生たちのことばからは、その5つのポイントがたくさん感じられました。子どもたちが、とてもおおらかで、初めて伺った私たちにもとてもなつっこい理由がわかりました。大人と子どもの距離が近い・・毎日の生活を楽しみわかちあっているからなんですね。
取材と文:
早出幼稚園長・荒巻太枝子