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2021.04.14
4月14日、今日で熊本地震から5年が経ちました。
多くの犠牲者やそのご家族の皆さんには改めてお悔やみ申し上げます。
この間、寸断された国道や崩れ落ちた橋が復旧し、インフラ面は大分もとに戻ってきました。熊本城の修復も進み、天守閣が一般公開されたという明るいニュースも入ってきました。しかし、5年経った今も400人を超える被災者の方々が仮設住宅で暮らしているという事実はなかなか耳に入ってきません。住み慣れた土地を離れ、地域のコミュニティも分断されたままでの辛く不自由な暮らしは察するに余りあります。
震災以来、地元の熊本県シェアリングネイチャー協会を中心とした仲間たちが"シェアリングネイチャーカフェ こびる"という活動を続け、仮設住宅にお住いの方々にお茶やコーヒー、全国から送られたお茶菓子などを持って皆さんが集まれる場を提供してきました。仮設住宅で不自由な生活をしていた方には一時でもくつろげる時間となったことと思います。新型コロナの感染拡大を恐れ、一時中断していた"こびる"活動ですが、ここでやっと再開することができ、集会所には多くの方の笑顔が溢れたという報告もありました。熊本県協会のメンバーによるこの継続的な支援活動に敬意を表し、同時に大きなエールを送りたいと思います。
SDGsに「誰一人取り残さない」というスローガンがありますが、私たちシェアリングネイチャーの仲間は、これまで災害に見舞われた多くの方たちのことを決して忘れないでいようと思います。仲間の苦しみを共有することで半減し、喜びを分かち合うことでその喜びを2倍にする――。そんな活動をこれからも続けていきたいと思っています。
どうぞこれからも皆さんの温かいご支援を宜しくお願い致します。
日本シェアリングネイチャー協会
自然災害対策委員長 井上 満
【2021年4月11日(日)シェアリングネイチャーカフェ こびる 活動の様子】