小学校での活用
今日は雨。雨の授業絶好のチャンス。
外に出て「音いくつ」をはじめました。
傘にあたる音。カッパにあたる音。水溜りに落ちる音。
雨のいろいろな音が聞こえてきます。
ぽたん、ぽたん。ちゅぴん、ちゅぴん。ザーザー。
いったいどこから聞こえてくるのだろうと雨の校庭探検が始まりました。
音の出どころだけでなく、樹幹流を触る子、雨の波紋を見続ける子、鉄棒のしずくの中にある逆さまの景色に見入る子。
この気づきが「雨の博物館」の活動に広がっていきました。
ネイチャーゲームが活動のきっかけ作りをし、また雨の日が大好きな子どもたちを育ててくれました。
神奈川県 中里裕子さん
(横浜市小学校教員)
子どもたちは探し物が大好き!
特に、〈カモフラージュ〉や〈フィールドビンゴ〉〈動物発見ラリー〉などの活動には目を輝かせながら取り組んでいます。
校庭や近くの公園などにはたくさんの生き物が棲息し、周りの環境に適応しながらたくましく生きています。ネイチャーゲームはそんな生き物と環境との関係を考 えるには有効な手法です。友だちと一緒に活動することで、自然への気づきだけでなく友だちへの気づきも生まれてきます。
神奈川県 井上 満さん
(前 相模原市立二本松小学校校長)
「ねえ、見て見て!この葉っぱ、僕の顔と同じくらい大きいよ!」子ども達は、自分が見つけた宝ものを見てほしくて、友達や先生に声をかけずにはいられません。
生活科の学習で校庭をさんぽしよう!で〈フィールドビンゴ〉〈宝さがし〉を取り入れて活動したときの様子です。虫めがねを1つ持たせて〈ミクロハイク〉をすると、子ども達の探究心は最高潮に!
校庭での宝見つけをきっかけに、身近に自然があることに気付き、自分の家の周りや休日に家族で出かけた公園で見つけた宝ものを、学校で友達に紹介する子が増えていきました。
ネイチャーゲームを通して、自然や友達との関わりが深まっていった子ども達です。
沖縄県 天願(てんがん)こずえさん
(那覇市小学校教員)
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