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曼珠沙華(マンジュシャゲ)

イノッチです。

 モヤさんの告別式に参列した際、車窓から曼珠沙華がたくさん咲いているのが

見えました。田んぼのあぜ道や河原の土手に真っ赤な花が寄り集まって咲いていました。

「ヒガンバナ」が広く行き渡っている呼び名ですが、地方によっては「死に人花」などと

呼ばれ、気味悪がられているところもあるようです。

墓地や日陰などによく見られるせいでしょうか。それとも、あまりに鮮やかな朱色で、

かえって嫌われてしまったせいでしょうか。あるいは鱗茎が有毒でそれを食べた人が苦しんだ

せいでしょうか?

いずれにしても「死に人花」では可哀相ですね。

P9242540.JPG 私は曼珠沙華という呼び名が好きです。

ヒガンバナではあまりにそのまんまで

味も素っ気もありません。

曼珠沙華は梵語で「赤い花」という意味

らしいです。墓地にも咲きますが、私は

田んぼのあぜ道に咲いている姿が好きです。

花言葉は「悲しい思い出」だそうです。

あの真っ赤な花が、それゆえ、記憶の中に

ハッキリと刻み込まれてしまうのでしょう。

愛しい人との永の別れの場に、真っ赤に燃えた

曼珠沙華が咲いていたのかもしれません。

 

 

 

 

 夏が終わり、秋の気配が濃くなり始める頃、

田んぼや墓地に咲き出す曼珠沙華。

毎年、この花を見るたびにモヤさんの笑顔をきっと

思い出すことでしょう。

私にとって忘れられない花になりそうです。

モヤさん、どうぞ安らかにお眠りください。


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