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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.29〈大事なのは見えない部分〉(2020.04.17)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO29

〈大事なのは見えない部分〉

植木鉢に蒔いておいた"サンチュ"をポリポットに植え替えた。

鉢から全部一輪車の中に出して一つずつ植え替える結構面倒な作業だ。

やっと本葉が出始めた幼苗を根が千切れないように、葉を傷めないように優しく優しく植え替える。

もう少し大きくなれば直に畑に植えてもいいのだが、こんな小さい苗では乳飲み子をいきなり世間に放り出すようで、風や雨で簡単に傷めつけられ根付く前に万事休すとなってしまう。

過保護になるのは承知の上で、ここはポットで育苗してから定植するという方法をとる。

苗は双葉の間から本葉が一枚やっと出てきた頃だが、根を見てビックリ!

植木鉢の底までビッシリ伸びて、さらに行き場がなくなった根は横にも伸びだしている。

地上に出ている葉の部分はやっと背丈が2㎝ほどになったばかりなのに、見えない根の部分は優に20㎝を超えている。

こんなに小さく、か弱く見える苗だが、その下には見える部分の10倍以上の根が力強く逞しく縦横無尽に鉢の中を張り巡り、地上部を支えている。

これだけの根があるからこんな幼苗でもしっかりと 大地に立てるのだ。

"砂漠が美しいのはどこかに井戸を隠しているからだ"と星の王子様は言ったが、本当に大事なものは目に見えない。

見えてる部分にしか目が向かないと、見えない部分(本質)がないものとして見えてこなくなってしまう。

土の下にある"根"がどんな状態にあるのか、何を求めどこに伸びようとしているのか、自分自身の"根っこ"も時々見つめなおして大事なものを見失わないようにしていきたいと思う。

もちろん、根っこがあればの話だが・・


▶PDF版をダウンロードする 29イノッチファーム通信№29(pdf

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