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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.62〈アリさんパニック〉(2020.06.17)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO62
〈アリさんパニック〉
ジャガイモを掘っていたら突然アリの大群が土の中から湧いてきた。
いやいや、アリからしてみれば暗い土の中でせっせと働いていたら突然白日の下に放り出された感じで、まさに青天のへきれき!
何百匹という数のアリが右往左往してパニック状態になった。
黒い働きアリばかりに目が行ったが白っぽいさなぎと思われるものや羽化したてと思われるものもいた。
ほとんどのアリが何をどうしていいか分からずただただあっちに行ったりこっちに来たりしているが、中には口にくわえて大急ぎで卵(またはさなぎ)を土の中に運び込もうとしている律儀なアリもいる(そう言えば8割のアリは働かないという本があった)。
写真を撮っているとカメラや手に数匹のアリがたかっている。
いったいどうやって来たのだ!
小さいのに動きが速い、加えて数が多いので払いのけるのに手間取る。
見える畑の表面にもいろいろな生き物がいるが、土の下には一体どれだけの生き物がいるのだろうか?
小さな畑であっても、多様性に富んだ何千何万という生き物が棲み続けられるということは、その生き物にとっての楽園になるはずだ。
アリやダンゴムシやミミズが生き続けられる大地は人間にとっても生き続けられる大地であることを意味する。
SDGsの15番目のゴール、「陸の豊かさも守ろう」はこんな身近な畑の環境からでも取り組める。
そう思うと土の中から突然地上に放り出されたアリさんたちは、"地球防衛隊"の最前線で戦う勇壮な戦士に見えてくる。
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャー№62.pdf
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