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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.109〈畑の蜘蛛〉(2020.09.09)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO109
〈畑の蜘蛛〉
観察会でいろんなクモを見たせいか、畑にいるクモに目が留まるようになった。今までもいたはずなのだが、"見ようと"していなかったため、見えなかった。
畑仕事の合間に探したので5種類しか見つからなかったが、きっと網を作らないものや隠れているものを探せばまだまだいるはずだ。国内だけでも1,600種はいるというクモ、畑に10や20いてもおかしくない。
クモは全て捕食性で、生きた獲物を捕らえるから、それだけのエサが畑にいるということだ。
どのクモが何を食べるのか分からないが、野菜にも草の中にもエサになるような生き物が無数にいる。
そう思うと優雅に飛んでいるトンボもチョウも、のんびりと日向ぼっこしているバッタも、いつクモの餌食になるかとヒヤヒヤものの毎日だろう。
自然界の生き物にとっては人間世界にはない非情な一瞬一瞬が待ち構えているのだ。
畑にはクモだけでなく、今まで目に留まらなかった無数の生き物が確かにいる。ただ気づかなかっただけ。
いるのに見えないのは見ようとしないから。
人に対しても見ようとしなければ何も見えないし気づかない。どんなに"視力"がよくても"見る"のは目ではないのだから。
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