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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.128〈タネの季節〉(2020.10.11)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO128
〈タネの季節〉
少しずつ秋が深まり、野菜や果物たちがいよいよ最後の仕事に取りかかる時がきた。
彼らにとって、この作業こそが最大にして最終の目的。
この目的のために花を咲かせ鳥や虫を呼び、雨風から身を守ってようやくこの時を迎えた。
そう、子孫を残すためのタネが熟す時がきた。
キュウリやゴーヤはすでにその役目を終え、静かに大地に帰ろうとしている。
今は、オクラやモロヘイヤ、ニラ、トロロアオイ、シソなどがその時を迎えている。
人の手で、何代にもわたって次々に改良されながらそれでも己の中にある"芯"の部分は頑なに守りながら、結局長い間子孫を残し続けているしたたかさ。
人の手を借りて、いや利用して、しっかりと遺伝子を残そうとするその生きざま、操られているのは人の方かもしれない。
▶PDF版をダウンロードする 2020.10.11 NO128 タネの季節.pdf
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