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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.130〈異質に気づく〉(2020.10.15)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO130

〈異質に気づく〉

コスモスの花を移植していたら、何かが目に留まった。

それはほんの些細な異変、いつも見慣れている時計の位置が数センチ動いたとか、仏壇のライターの色が変わったとか、その程度の違和感だが本来のコスモスとは違う何かがそこにあった。

その気持ちの悪さの正体を確かめようと目を近づけてみると、シャクガ?の幼虫がそこにいた。コスモスの枝はこんな風にはならないし質感も微妙に違う。

いつも見慣れているコスモスだからこそその何とも言えない違和感に気づけた。本人にとっては絶妙なカモフラージュだったかもしれないが、コスモスにあるまじき異質な存在には"何か変だぞ"と黄色信号が点滅する。

他の場所にはスズメガの幼虫がカモフラージュ。木に絡まっているツルにたかっていたがやはり"変だぞ!"の信号点滅。

毎日のように畑に行って野菜や草花を見ていると、どこがどうというわけではないが、異変や違和感に気づくようになる。

お百姓さんはそうやってわずかな違和感に長年の畑仕事で気づきそれなりの対応をしたのだろう。

自然と向き合うということはこんな些細な違和感に気づくセンスを持つことなのかもしれない。

▶PDF版をダウンロードする 2020.10.15 NO130 異質に気づく.pdf

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