BLOG

スタッフブログ

イノッチファームでシェアリングネイチャー No.135〈モズのはやにえ〉(2020.10.24)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO135

〈モズのはやにえ〉

畑仕事をしているとモズのけたたまし い高鳴きが頻繁に聞こえてくる。

澄んだ秋空を引き裂くかのようなその鳴き声は、近くにいると辟易するほどの音量だ。なわばり宣言らしいが、もうチョイ ボリュームを下げて欲しい。

そのモズだ が、畑のプルーンの木に"はやにえ"を 見つけた。

これだけ頻繁に鳴いているのでどこかにあるはずだと時折探してみたが、これまでは見つからなかった。

それが今日ついに見つかったのだ。初めは木に止まっているバッタと思って近づいたが、動く様子はない。新芽の硬い部分に 胸のあたりからブスッと刺してあった。

まだ生きているかのような新鮮さ、触覚を触ればピクッと動きそうだ。まさに生け贄だ。他にもないか探してみたら、鋭い棘があるナツメの木に刺してあった。

これは逆さに刺してあり、何とも残酷極 まりない。さすが猛禽類の仕業だ。

"はやにえ"の習性は長い間謎だったが、調べてみたら『ついに解明できた』との資料が 見つかった。

モズは秋に木に刺したはやにえを繁殖期までにはほとんど食べつくしその消 費量に応じてオスの鳴き声の質が高くなり、結果メスからの評価が高まるとのこと。

それ故せっせと獲物を木に突き刺し、繁殖期に備えているのだ。

どれだけたくさんのはやにえを準備できるか、モズにとって今が正念場なのかもしれない。

気楽な人間でよかった。

▶PDF版をダウンロードする 2020.10.24 NO135 モズのはやにえ.pdf

スクリーンショット 2020-10-27 155844.png


コメント投稿

月別アーカイブ