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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.152〈出会いの喜び〉(2020.12.11)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152
〈出会いの喜び〉
木の葉が落ちた里山は林内に光が差し込み山全体が明るくなる。暖かな冬の日差しを浴びながらノンビリ歩くのは楽しい。タップリ敷き詰められた落ち葉はカサカサと乾いた音がして、歩くリズムに合わせて一緒に歌ってくれる。水分や形状の違いだろうか、同じ落ち葉でも踏んだ時の音が微妙に異なるのも面白い。
そんな楽しい山歩きをしていると、もっと楽しく嬉しい出会いがある。
初めに見つけたのは、「ヤママユ」の繭。足元に落ちているのを見つけた。今まで何度も見つけたことがあるが、そのほとんどはこうして地面に落ちているもので、木の枝についているのはまだ見つけたことがない。「天蚕」と呼ばれる天然の蚕で、この繭からとれる糸は大変貴重なものだそうだ。
次に見つけたのは今年初めての「ウスタビガ」の繭。毎年、山歩きの時は必ず目にするが、今年は山歩きそのものが少ないので1年ぶりの出逢いに興奮する。鮮やかな緑の繭が突然視界に入ってくるので、すぐに「ウスタビガ」だと分かる。
最後はツクバネのタネ。渓谷沿いの歩道で偶然見つけた。自然の状態のものを見たのは初めてだ。羽根つきの羽のように、上から落とすとくるくる回りながら落下する。マイタケを見つけた人が思わず舞い踊るというが、まさにそんな気分だった。自然の中での偶然の出逢いは意図せず突然訪れるので、その分喜びもひとしおだ。今夜はワインで乾杯!
▶PDF版をダウンロードする 2020.12.11 NO152-7 出逢いの喜び.pdf
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