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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.152〈霜の朝〉(2020.12.15)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152
〈霜の朝〉
この冬一番の冷え込みで、外に出ると思わず体が硬くなる。すでに日は昇っている時刻だが寒さに慣れてない体は散歩に向かおうとしている足先を躊躇させる。
それでも、歩くのは気持ちいので畑に向かう。畑に着くと、キャベツや白菜、ホウレンソウ、イチゴなどの葉に霜がビッシリ降りていた。
小屋にかけてある温度計を見ると、2度を少し下回っていた。ほうれん草の葉は地面についてフニャリとしている。日が差して暖かくなるとまた葉を持ち上げてシャキッとなる。寒くなると野菜は甘くなると言われているが、凍らないようでんぷんを糖に変える防衛手段。その甘くなった野菜を"鍋"でいただく幸せ。
イチゴの葉を触ってみたら思った通りの冷たさ、触ったところはすぐに融けていったが指先の体温はしっかり奪われた。暖冬で、いつまでも咲いていたホトケノザもこの霜で今季は終わり、こぼれたタネは来春まで眠りにつく。
心あてに折らわば折らむ
初霜の置き惑はせる白菊の花
~凡河内躬恒~
百人一首にある歌だが、白菊と間違うほどの霜はないだろうと突っ込みたくなる。雪ならともかく・・・。
▶PDF版をダウンロードする 2020.12.15 NO152-10 霜の朝.pdf
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