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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-59〈生まれたよ〉(2021.2.18)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-59
〈生まれたよ〉
公園の散歩コースを歩いていると、足元にコナラのドングリが芽を出し始めている。
あ っちにもこっちにも、"待ってました~"とばかりに春の日差しを浴びていた。なぜかわからないが、子葉が赤っぽいのと黄緑っぽいのとがある。コナラのドングリは落ちたすぐに地面に植えるとほぼ 100%発芽する。
クヌギやマテバシイでもやってみたことがあるが 結果はどれも同じで、簡単に発芽する。でも、自然の状態ではこうはいかない。何百何千とドングリを落としても、たまたま条件が良かった数個だけが発芽し、あとは干からびて土に還る。運よく発芽しても、そのほとんどは大木の陰で枯れてしまう運命だ。
ネズミやリスの貯食行動を利用し遠方に仲間を増やすドングリの作戦はあらかじめプロ グラミングされたものなのか、それともたまたまそうなったのか?海に浮かんで遠くの島に仲間を増やすヤシの実、果肉を鳥に食べさせて糞と一緒にタネを散布させる赤い実、風の力を利用して遠くまでタネを飛ばす綿毛、動物の体に付いてあちこちにタネをまき散らすひっつきむし。これらの現象が植物の知恵だと言う者もいるが、たまたまそうであって人間が勝手に意味づけしたものに過ぎないという説もある。生き物同士の繋がりをロマン仕立てで語るなら前者なのだが、果たして真相やいかに???
▶PDF版をダウンロードする 2021.2.18 NO152-59 生まれたよ.pdf
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