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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-69〈ヒキガエル〉(2021.3.3)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-69
〈ヒキガエル〉
暖かい陽気に誘われるかのように、ヒキガエル が池の周りに集まり始めた。記録をとっているわけではないので、3 月2 日が早いのか遅いのかは分からない。1 日の夜は2 匹だったのが、2 日の夜には 12 匹ほど確認できた。植え込みの下や水中に隠れていたりすると分からないので、実態はもう少し多いかもしれない。
例年だとメスを巡った争いが起こり、池の中はぐちゃぐちゃになるのだが、今年はカエルの動きが鈍い。池から離れた場所で抱接していた 1 組を見つけたが、他のペアは見つからない。どうやら、オスばかりのようであぶれたカエルがあてもなく池の中や周りでウロ ウロしている様子だ。
ウーンなんとも可哀そうだが、こればかりはどうしようもない。
一匹のメスを巡ってあぶれたオスが果敢にメスに飛び乗ろうとするが、先に乗っている大きなオスに足蹴にされてスゴスゴと立ち去る哀れなオス。
自然界の生き物は生殖活動においても力づく、強いものしか生き残れないし、強いものの遺伝子しか残せない仕組みになっている厳しい世界なのだ。ヒキガエルの寿命は自然界ではせいぜい 3~4 年らしい。庭で草むしりをしていると、落ち葉の下や土の中からヒョッコリ出てきて、思わずビクッとするのだが、どこにいるのか毎年この時期にはかなりの数が集まる。
それだけエサも豊富にあるということだが、孵化したコガエルも他の生き物のエサとなる。命の連鎖だ。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.3 NO152-69 ヒキガエル.pdf
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