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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-70〈夕闇に浮かぶ菜花〉(2021.3.4)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-70

〈夕闇に浮かぶ菜花

夕方畑に行って一仕事、寒くなってきたのでそろそろ帰ろうとしたら丁度日が沈み始めたところだった。鮮やかな黄金色した菜の花は、だんだんに色を失いかけてきて夕闇に溶 け込んでいく。こんな姿もステキだなと早速カメラを向ける。

昼間の菜の花は混じりっ気のない真っ黄色をまき散らし「私が主役」とばかりに畑で咲き誇っているが、日が沈めばもう出る幕はない。黄色は闇に飲み込まれていく。だが、、、、色を失っても菜花には別の顔があった。

一切の装飾を排除し黒に変身した"夜の顔"だ。昼間の元気いっぱいの少女のような顔は、夜になると一変する。しどけない立ち姿で風に揺れる様子は、竹久夢二 のような美人画(チョット飛躍しすぎ?)を思わせる。まさかこの姿に誘われて蛾が寄っ てきたりはしないだろうが、夜の顔もまた昼に負けずに魅力的だ。

花も虫も鳥も季節や時間帯によってきっといろんな顔を持っている。視点を変えるだけでも違った顔が見えてくる。どんな顔を見つけられるかは全て見る者の見ようとする"意思力"→意視力(造語) にかかっている。

▶PDF版をダウンロードする 2021.3.4 NO152-70 夕闇に浮かぶ菜花.pdf


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