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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-77〈アサギマダラの幼虫〉(2021.3.12)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-77
〈アサギマダラの幼虫〉
高尾山にハナネコノメを見に行った際、もう一つ収穫があった。アサギマダラの幼虫だ。
「毎日の理科、その思想」を書いていらっしゃる露木和男先生から教えて頂いたもので、キジョランに食痕があったらアサギマダラの幼虫がいる可能性が高いとのことで、歩きながら探してみた。イロハの森に入ったらすぐにキジョランがあり、丸い食痕が見つかった。そんな簡単には見つからないだろうと思いながら、葉の裏を4~5枚めくってみたらラッキーなことにすぐに見つかった。規則正しく並んだ黄色いポツポツが夜行寝台列車の窓のようでカワイイ。
幼虫はキジョランに含まれる毒を体内にため込み天敵から身を守っているとのこと、なかなかの知恵者だ。アゲハチョウの幼虫のように、鳥の糞に見せかけて身を守るものもいるがこちらは毒をため込んで防御している。幼虫も成虫も、敢えて目立つ色をすることで敵から身を守る算段なのだ。
昨年夏、長野の八島湿原で吸蜜している成虫を見つけた。ひょっとしたら高尾山で育った個体がここまで来たのかもしれない。などと勝手な空想をするのは楽しい。何せ、2,000㎞もの距離を旅するチョウだ、高尾山から長野は何でもない距離かもしれない。キジョランは高尾山の至る所にあるので、その気になって探せばたくさんの幼虫に出会えるはず。次は、羽化した成虫にお目にかかりたい。
▶PDF版をダウンロードする 2021.3.12 NO152-77 アサギマダラの幼虫.pdf
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