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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-92〈カリンの花〉(2021.4.1)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-92

〈カリンの花

畑の前の道路にカリンの木があり、花が咲き始めた。500mくらいにわたって道路の両サイドに植えてあり濃いピンクの花が目を惹く。この時期は桜の開花と重なり、世間の話題は桜一色だが、どっこいカリンの花も負けてはいない。桜よりも二回りほど大きく、しかも鮮やかな桃色はなかなか見ごたえがある。花の数そのものが少ないのでパッと見は桜に劣るが、一つ一つの花は絶対的な存在感がある。たった一花でも十分観賞に値する美しさだ。

秋には黄色い実をつけその甘い芳香はカリン酒となってもう一度酔わせてくれる。虫の食べ跡だろうか、カリンの木はあちこち穴が開いていて特徴的な木肌をしている。樹皮がはがれやすく、パズルのピースをはめたくなる。

カリンのタネは発芽率が良く、秋に蒔いておけば翌春ほとんど芽を出す。一度畑で育てたことがあるが、葉に虫がつきやすくあっと言う間に丸坊主にされてしまった。あとは枯れるだけの運命。リンゴやモモと同じバラ科なので、虫の大好物なのかもしれない。

実は渋みがあってなかなかそのままでは食べられないが、果肉を使わずにジャムができるらしい。香りだけで満足せず、是非ジャムにしてその芳香を味わってみたいと思う。秋が楽しみだ!

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.1 NO152-92 カリンの花.pdf


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