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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-93〈桃と桜の花〉(2021.4.3)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-93
〈桃と桜の花〉
去年たまたま「勝沼ぶどう郷駅」で見事な桜並木に出会ったので、今年も見に行った。同じ時期なのに今年はもう遅くて、桜吹雪が舞っていた。他にないかとあちこち歩いていると、"勝沼氏館跡"にちょうど見ごろを迎えている桜があった。ソメイヨシノよりも濃い色で、花曇りの空にも映える。勝沼ぶどう郷駅にはたくさんの観光客がいたがここには誰もいなくて、ゆっくりと花見ができた。いつものことだが目的地を決めず適当に行った場所に思いがけず"宝物"があることがよくある。今回もその類で独りほくそ笑む。"犬も歩けば棒に当たる"。歩けば何かに出会えるのだ。
今回、もう一つの目的は"桃の花"。笹子トンネルを抜けて勝沼に入る頃、高速道路の両脇からピンク色の桃の花が目に飛び込んでくる。桜と違って色が濃いので遠くからでもすぐに分かる。一般道に下りて桃畑を探す。観光案内に載っているような桃の名所は人が多いので、適当に車を走らせ、気に入った桃畑で写真を撮る。やはり時期が少し遅かったようで、すでに葉が出始めているところもあった。毎年、満開になる時期が違うので農家の方もスケジュール調整が大変だろう。
山梨はフルーツ王国と呼ばれ、ブドウや桃の栽培が盛んだ。盆地なので昼夜の気温差が大きく、加えて日 照時間が長く降水量も少ない。美味しい果物栽培には好適地なのだ。桃畑では摘花作業や受粉作業をして いる農家がいたが、美味しい桃は自然環境だけではできない。手をかけ愛情をかけてやっと甘い果汁タップリの桃ができる。夏、たわわに実った美味しい桃を食べに行こう。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.3 NO152-93 花の命は短くて.pdf
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