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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-116〈レンゲソウとクローバー〉(2021.5.1)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-116

〈レンゲソウとクローバー

かつては一面に広がっていたレンゲ畑だが、いっとき見られなくなってしまった。レンゲソウのタネを蒔いて肥料にする手間を考えたら、化成肥料を使ったほうが手っ取り早いのだ。効率優先の農業が盛んになり、昔ながらの農法はしばらく途絶えていた。

だが、嬉しいことに最近またレンゲ畑が見られるようになってきた。農家のこだわりなのだろう、「〇〇緑化」と札がある田んぼは全てレンゲソウが咲いていた。レンゲはマメ科植物なので根粒菌が棲みつき窒素を固定する。その窒素が稲を育てるのに有効となる。レンゲと根粒菌の共生関係を人が上手に活用しているのだ。この近くにA小学校の田んぼがあったがそこにもレンゲが咲いていた。毎年5年生が授業で稲作に取り組むということだが、田んぼにレンゲが咲いている意味を理解し、環境について考えるきっか けとなったら嬉しい。

クローバー(シロツメクサ)もレンゲと同じマメ科なので、根粒菌が付く。畑にも少し生えているが、緑肥にするには少なすぎる。土地が広ければ1年おきにクローバーのタネを蒔いて肥料にするのだが、それほど広い畑ではないのでクローバーを育てるゆとりはない。それでも根粒菌は しっかりため込んでいるので生えている分は緑肥として使わせていただく。クローバーは雑草ではなく立派な肥料となるのだ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.1 NO152-116 レンゲソとクローバー.pdf


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