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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-136〈なんじゃこりゃ?〉(2021.5.22)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-136

〈なんじゃこりゃ?〉

安曇野で不思議な不思議な虫を見つけた。そいつは道路の真ん中にいて、どうやらまだ生きている。見たこともないし何の仲間かも判別できない。最初は"ガ"の仲間かと思った。だが、前翅はトンボにそっくり。後翅は黄色と黒のまだら模様で前翅との一貫性がない。長く伸びた触覚はガのようにも見えるし、顔はハチやアブの仲間のようにも見える。前翅だけを見れば間違いなくトンボなのだが・・・。脱皮に失敗したトンボがこんな形や色になったのか???。謎は深まるばかりだ。持っていた図鑑で調べたら、"キバネツノトンボ"によく似ている。しかも、多くの地域で絶滅危惧類に指定されている希少種らしい。トンボと名は付くが、カゲロウの仲間とあった。どうやらちゃんと名前のある虫のようだ。ヨロヨロしていたのでとりあえず車に轢かれないよう道路わきの草むらに置いた。

その後、アルプス安曇野公園に行った際、目の前をス~っと飛んでいく黄色い物体を見た。トンボのように軽やかに飛んでいたがすぐにこのキバネツノトンボと分かった。このあたりにいるかもしれないと、池に面した草むらを見たら、"いたいた!"。間違いなく"キバネツノトンボ"だ。しかも2頭も!。あんな翅で素早く飛ぶことに驚いたし、絶滅危惧に指定されている種がこんなにすぐに見つかることにもっと驚いた。神奈川では絶滅危惧類に指定されているので、県内で見つけることはかなり難しいだろう。かつては全国にいたであろうキバネツノトンボ、せめてこの地だけでも生き延びて欲しい。

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