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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-137〈オオルリシジミ〉(2021.5.23)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-137

〈オオルリシジミ〉

国営アルプス安曇野公園で"キバネツノトンボ"を探していたら、カメラを持った人が数人何やら狙っていた。カメラの先を見てみると、瑠璃色のきれいなチョウがいた。聞いてみると"オオルリシジミ"とのこと。観察会もやっていて、資料を持ったボランティアらしき人が数人のお客さんに説明していた。離れていたので話の内容は聞き取れなかったが、どうやら保護活動の内容を説明しているようだった。帰ってから詳しく調べてみたら、クララの葉を食草としているチョウで、現在は長野県の一部と阿蘇にしか生息していない絶滅危惧種、非常に希少なシジミチョウの仲間ということだった。

クララは牛が食べないため牧草地に残り、オオルリシジミが繁殖できる。が、畜産農家の減少や自然災害などで牧草地が荒れ、クララそのものが少なくなり、チョウも減少していくという道筋を各地でたどって行ったようだ。そんな中、ここ安曇野地区では市民ボランティアによるクララの植栽事業が功を奏してか、オオルリシジミが増加傾向にあるという。人間だけが生き残ればいいのではなく、こうした物言わぬ小さな隣人の存在に気づくことで改めて自分自身の生活様式の在り方を問うてみる。そんな考えるきっかけをこのチョウが与えてくれているのかもしれない。

▶PDF版をダウンロードする 2021.5.23 NO152-137 オオルリシジミ.pdf

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