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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-145〈オオルリ〉(2021.5.31)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-145
〈オオルリ〉
先日、八菅山にサンコウチョウがいるという情報を得たので早速行ってみた。確かに鳴き声は聞こえた。だが、姿は見えない。諦めてノンビリ山歩き楽しんでいると、長い望遠レンズを持った人がカシャカシャと連写モードでシャッターを押している。聞くと、オオルリがいるとのこと。レンズの先を見ると、杉の木の枝にメスが止まっていた。慌ててシャッターを押す。
すると・・・、「後ろに巣があるからもっと離れて!」と注意された。
申し訳ないことをしたと、すぐにその場を離れる。どうやら、エサを取って来たものの、人がいるのでなかなか巣まで運べないらしい。バイクに乗った方が、「そんな傍にいたらエサを運べないでしょ、下でも十分撮れるから移ってよ。」と他の人に注意していた。ほとんどの人がその場を離れ別の場所から撮っていたが、動かない人が二人だけいた。メス親は枝に止まったまま。10分ほどしてやっと巣の方に飛び立った。そうこうしているうちに、がっしりした三脚に大きなレンズを持った人たちが次々に集まり、総勢10人ほどになった。オス親が来ると一斉にシャッター音が聞こえる。みんな"いい写真"を撮りたいのだ。だが、オオルリの立場を考えると迷惑千万に違いない。安心して子育てができるよう、物陰に隠れ遠くからそっと見守るのが本当のバードウォッチャーなのだろう。他の人と同じく夢中でシャッターを押していたが、ハッと我に返る。オオルリに会えたのは嬉しいが、子育ての邪魔をした一人として、早々にその場を後にした。
鳥でも虫でも花でも、まず対象への愛情があっての写真だと思う。鳥だから、虫だから、花だからと、物言わぬ相手のことを考えず、自己満足のためだけの写真にどれほどの価値があるのだろう。鳥や虫や花が生き生きと輝いているような"いい写真"を撮りたいとは思う。だが、撮らせていただく以上、最低限のマナーは持ち合わせたい。人の写真を撮る時にはちゃんと了解を得てから撮る。鳥でも虫でも花でも"撮らせてください"と一言添えるのが礼儀だろう。ましてや、生き物の生活を脅かすほどの身勝手な行動はもってのほか、厳に慎みたい。
▶PDF版をダウンロードする 2021.5.31 NO152-145 オオルリ.pdf
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