スタッフブログ
私の 〜『自然が好き』で世界を変える〜(専務理事 三好)
国際交流事業を長年やってきました。さまざまな国の人と、ネイチャーゲームを通して、自然にむきあい、わかちあう機会をもってきました。その土地や人のことはわからないことだらけでも、「そこにある自然✖️ネイチャーゲーム」で、何かを提供できるというのは、私の人生にとっては特別なギフトだったと思います。
想定外の反応は記憶に残ります。フィジーの村で<フィールドビンゴ>を実施したときは、「薬草」という項目に、こどもたちがさまざまな草や実を摘んできて次々説明してくれるのに感心したものです。ブラジルアマゾン地域では10mほど間隔あけて森を静かに歩く「ソロウォーク」のはずが、みんながにぎやかになってしまうのにとまどいました。ヒョウがでないかと怖かったようです。(30年ぐらい森を管理する人もみたことがない)。世界中で注目されるアマゾンの森のそばにいても、森に入る経験がまったくない人が多くいたことにも驚きました。日本では教育の中で「遠足」など最低限の自然体験が保証されているのだと知りました。
無邪気な表情、ほがらかであたたかな雰囲気は、どこの国にいっても共通で「平和」そのもの。それぞれはきっと悩みも困難もかかえている日常、そんな中で普段の状況や立場から自由になって、自然とむきあう時間はとても貴重なものだと感じます。
今、日本の中での多文化共生が課題になっています。わたしの暮らす町でも、駅までの道すがら他の言語が聞こえてくるのがごく普通になりました。自治会の話し合いでは、言葉の通じない住民とのトラブルが話題になることもありました。近所で若いアラブ系のお母さんが、ベビーカーをひいているので声をかけたら、5年ほど前に移住してきて孤軍奮闘の子育中。頼る人もいないので本当に大変だともらしていました。この小さな町もまさに多文化共生の只中にいることを実感します。
それぞれの文化、慣習、生活レベル、立場はさまざまでも、自然を介してひとときこころが解放される機会をつくったらよろこんでもらえるかな...お互いを理解したり、新たなつながりをつくる場にならないかな...いろんな国の人と友人になれるかしら...異国にでかけなくても、身近なところで、わたしの好きな「自然✖️異文化」で役に立てそうな気がしてきました。
(専務理事 三好直子)
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