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センス・オブ・ワンダー インタビューやってみた!

よいしょ、こと藤田です。

情報誌シェアリングネイチャーライフ42号に登場いただいた
上遠さんと同年代の祖母に、
同情報誌の付録の「センス・オブ・ワンダー インタビュー」を聞いてみたく、
みなさまより一足先に、シェアリングネイチャーライフ最新号を
持って実家(岡山)に帰省してきました。

祖母は高松で育ち、当時すでに都会だったので、
自然は遠くにあるものという感覚で、
動物に会う機会もほとんどなかったとのこと。
海まで行って泳いで遊んでたのが、自然遊びだったかな〜、
なんて話を聞いていたはずが・・・・出るわ出るわ、母と叔父の物語。


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あのー、祖母の話を聞きたいんですが〜笑

瀬戸内海に面した地域にある祖母の家の南には塩田が広がっていて
塩田の向こうの海で泳いでいた話や、
その間にある塩分濃度高めの水路で泳いでた子どももいたんよ、
といった話から広がっていきました。

塩田に海水を吸い上げる合図で、サイレンが鳴り響き、
それを聞いたら、すぐに海から上がらないといけなかったこと。
そして上がるにもガラがいっぱいで、怪我しそうで大変だったこと。
小さい子は沖に行ってはいけないルールがあったこと。
小学校の高学年になれば防波堤まで行ってよかったこと。
うっかり浮き輪が流されたときには、向こうに見える島の子が
泳いで届けてくれて、島の子はすごいな〜と思ったこと。

海遊びの約束や遊び方、釣りの仕方は、
地域のお兄さん・お姉さんたちが
教えてくれたこと、
そして大きくなったら小さい子に伝えていったこと。

そのうちに塩田は埋め立てられたこと。
母が泥遊びをしていた塩田跡の広〜い空間は、
叔父の頃には子どもより背の高い葦原となり、
叔父は男友だちとその中を探検し、
ぽかんとあいた広場を見つけて喜び、
秘密基地にしていたこと。
冬の広大な広場は邪魔をするものがなく
誰かが工場(こうば)からもらってきた
それはそれは長〜いタコ糸で凧揚げ。
その長さはなんと5000mとか・・・
凧の重さで糸が切れるまで伸ばして遊んでいたこと。

近くの山にはフラットな場所はなくて、
遊ぶには危ない地域。
そのため子どもだけで山に行ってはいけなくて
でも、大人はみんな働いていたから、
落ち葉を集めに行く大人や
ヤマモモでお酒を作る大人について山に行ったこと。
ゼンマイ、ツクシ、ワラビ、ユスラにビービー、
そしてアケビがとれたら一人前。

自然に囲まれているから、
植物採集は庭で十分で、
庭にはホタルもやってきた。
トカゲ、ヤモリ、イモリ、カエルにコウモリも。
イタチはどうやらいるらしかったが、会うことはなかった。
海が近いせいか、大きな哺乳類は見聞きしていない。
ヘビがお風呂に出るのには驚かされる。
排水口にとぐろを巻いてるから、流したら詰まるし、
出ていってくれるのを待つしかない。
そんなときには祖母が追い立ててくれた。

夜には地域の子どもで集まって、くらやみの鬼ごっこ。
そこらの倉庫に勝手に入り込んで遊んでいた。
今ならどやされるが、当時はおおらかな時代だった。


そんな移り変わりゆく原風景と、
その中で子どもたちがどう過ごしていたのか、
自然とのかかわりを聞くことができました。
主に母と叔父の話を。

あれ?祖母の話は?
ということで、肝心の祖母の話をあまり聞けなかったので、
また聞いてみようと思います。

みなさんも、この夏、ぜひSNL42号をきっかけに
大切な人の「センス・オブ・ワンダー」、聞いてみてください。


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