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最近読んだ、花の本がとても良かった話

みなさんこんにちは!
ブログ更新が間が空いてしまいました汗
気がつけばいつの間にやらもう2月です・・・本当に早いですね!

最近、図書館で何気なく手に取った本の内容がとても良かったので、皆さんにもご紹介したいなと思いました。

こちらの本です!!

「日本人なら知っておきたい花48選〜花の履歴書〜」江尻光一


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わたしたちが街でよく見かける花からちょっと珍しい花まで、その歴史や豆知識などを、エッセーで楽しく伝えてくれます。

「へぇ〜そうなんだ〜!」というちょっとしたトリビアが身につくのもとても楽しいのですが、何よりもこの作者の江尻光一さんの感性とか日本語の使い方とかが美しくて、そこに一番心を動かされました。

たとえば沈丁花の章では・・・

「早春、という美しい言葉が日本にあります。(中略)そんな時期に、いまが私の出番ですよとばかりに花咲くのが沈丁花です。(中略)春の沈丁花、夏のくちなし、秋の金木犀、この3種の芳香樹が、それぞれの季節を告げる常緑樹であり、もしこれらの花木がまったくなかったら、日本の季節の移り変わりは境目のないさびしいものになるでしょう。」


コスモスの章では、

「昭和22年の秋、戦災で焼け野原になった東京都の国鉄(当時)両国駅と錦糸町駅のあいだに、1〜2株のコスモスが咲いていました。(中略)多くの人々がじっと見つめていた姿が忘れられません。(中略)瓦礫の中に丈高く咲くコスモスがどれだけ人の心に潤いを与えてくれたことでしょうか。」


作者さんが植物と共に歩まれてきたその様子、いろんな植物に、季節を歴史を重ねてこられてきた様子が伝わり、ぐっときてしまいます。

私もこんな風に、また新たな視点でいろいろなものを見たり感じたりしたいなぁと思いました。

おすすめの本でございます!


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