スタッフブログ
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-100〈里山散歩〉(2021.4.11)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-100
〈里山散歩〉
愛川にある"八菅山"周辺の里山歩きをした。生まれたての若葉が陽光を浴びてキラキラ輝いている。山は何十何百という緑、みどり、ミドリであふれかえり新緑の海に溺れそうだ。
何年か振りに歩く里山、春の花があちこちに咲いていてウキウキしてしまう。今回は"ウラシマソウ"と"オドリコソウ"に会えてチョット嬉しい。引き出しにしまっておいてそのまま忘れてしまった"お宝"に再会した、そんな嬉しさだ。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.11 NO152-100 里山散歩.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-101〈旅立ちの時〉(2021.4.12)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-101
〈旅立ちの時〉
タンポポの綿毛が今まさに旅立とうとしている。どこに向かうか、どこに落ちるか風任 せ運任せ。条件が揃っていれば発芽して新天地で仲間を増やせるが、そうでなければそこで終わり。1本の茎から何十何百のタネが綿毛の落下傘に運ばれて旅をする。
工藤直子さんの「のはらうたⅢ」の なかにこんな詩があった。
ねがいごと たんぽぽはるか
あいたくて あいたくて あいたくて あいたくて・・・
きょうも わたげを とばします
誰かに、何かに会いたくて綿毛を飛ばす"たんぽぽはるか"さん。ねがいごとが叶うかどうかは風次第。それでも一つ一つの綿毛に会いたい願いを託して飛ばし続ける。
自分もふーっと息を吹きかけて綿毛を飛ばしてみた。会いたい人に会えるように・・・。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.12 NO152-101 旅立ちの時.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-99〈麦の穂〉(2021.4.10)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-99
〈麦の穂〉
麦の穂が出始めた。例年よりかなり早い気がする。ここ何年か、"観賞用"に作付けしている。子どもの頃、麦畑で遊んだ記憶が懐かしく、毎年タネを蒔いている。
冬場、何度も麦踏みをすると強く丈夫な麦になる。あと1か月もすれば黄金色の穂が風に揺れているはずだ。青空に向かって背比べするようにツンと伸びた穂、高くなるほど強風を受けるがそれでも上に伸びようとする力は麦の生命力そのもの。一粒一粒のタネに宿る力はそのまま人のエネルギーに変換される。
麦は人類史上最古の作物であり麦と共に人は歩んできた。そんな麦への愛着が体のどこかに残っているのかもしれない。今年は六条大麦を蒔いたので、麦茶にして飲んでみようと思う。メソポタミア文明を想像しながら。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.10 NO152-99 麦の穂.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-98〈珍客現る〉(2021.4.9)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-98
〈珍客現る〉
畑に珍客が現れた。アマガエルだ。
ヘメロカリスの葉の上に置物のようにチョコンと座っていた。緑の葉の上にカモフラージュしているつもりだろうが、何か"異質感"があって、すぐに見つかった。
時々鳴き声を聞くのだが姿を現したのは今年初めてだ。ここの畑は台地上にあって水場はない。だからカエルはいないと思い込んでいたのだが、毎年このお客さんが現れる。もはや珍客ではなく常連さんといったところか。
川や池がなくとも、水たまりでも産卵するということなので、どこかに雨水の溜まり場があるのかもしれない。或いは、水やり用に古い浴槽に雨水をためている農家さんがいるが、ひょっとしたらそんな風呂桶で生まれたカエルかもしれない。「風呂桶生まれのアマガエル、旅に出る」なんて絵本ができたら楽しい。
カメラを近づけてもじっとしているので、好き勝手に撮らせてもらった。正面からパチリ、なかなか凛々しい顔をしている。横からパチリ、"なに見てんだよ!"とチョイと迷惑そうな顔。そして最後はお尻からパチリ。
この鮮やかな黄緑色は周りの環境で変わるらしいがまだ見たことはない。個体差も大きいということなのでなかなかお目にかかれないのかもしれない。
忍者アマガエル、ぜひ見てみたい!
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.9 NO152-98 珍客現る.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-97〈カラスの行水〉(2021.4.8)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-97
2021.4.8〈カラスの行水〉
高尾山の帰り、蛇滝から梅林方面に下り小仏川沿いの道を歩く。それまでほとんど見られなかったイチリンソウがところどころで咲いていた。ニリンソウは群生しているがイチリンソウは決して群れない。清楚な白花は日影に一人でひっそりと咲くのがお似合いだ。
小仏川を下っていくと水たまりにカラスが下り立ち、行水を始めた。面白そうなのでしばらく観察することにした。水場までトコトコと歩き丁度いい深さのところで頭から潜る。 バシャバシャと結構派手に羽を振るわせて"カラスの行水"が始まる。すぐに終わるだろうと見ていると10秒足らずで終了。一旦風呂から上がって羽づくろいをした後また入る。これを3回繰り返していた。
"カラスの行水"はろくに洗いもしないであっと言う間に風呂から出てしまう例えに使われるが、短い時間とは言え3回も繰り返し入っているのを見ると、案外きれい好きなのかもしれない。この例えはカラスに失礼、孫たちに使うのはやめておこう。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.8 NO152-97 カラスの行水.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-96〈高尾山で"森の美術館"〉(2021.4.7)
イノッチのシェアリングネイチャー NO152-96
2021.4.7 〈高尾山で"森の美術館"〉
高尾山でネイチャーゲームの〈森の美術館〉をやってみた。開通したばかりの6号路をノンビリ歩きながら、何かピピッとときめいたものがあったらフレームを置きしばし観賞する。写真を撮ったらまた次の"ピピッ"を探す。ピピッが次々にあってなかなか先に進まない。
この時期はいろんな花があって目移りしてしまうが、ときめかせるのは花ばかりではない。黄色い山吹の花弁がシャガの葉に落ちていたり、桜の花びらが川面に浮かんでいたりと、ステキなものがいくらでもあり、山頂までは通常の2倍以上の時間がかかってしまった。
こんなにじっくり周りの自然を見ながら高尾山に登ったのは初めて。心静かに周りを見渡せば、"良きもの"は向こうからやってくるのだ。
All good things come from stillness (Joseph Cornell) 慌てず急がずゆっくり歩こう!
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.7 NO152-96 高尾山で"森の美術館".pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-95〈春は超特急〉(2021.4.5)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-95
〈春は超特急〉
庭に白い花が咲いているのに気づいた。「えっ、もう咲いてるの?」と近づいてみると予想通り"シロヤマブキ"だった。例年はもっと遅かったような気がするが、気づいたらこの有り様、足元の花にも気づかなかった。たった、3,4日見なかっただけなのに、もうこんなに咲いている。写真には撮らなかったがハナミズキも咲いていた。ほかにもミヤコワスレやイカリソウも咲いていて、すっかり春の花電車に乗り遅れてしまった。
タラの木はもうこんなに大きく葉を広げ、食べごろを逸してしまった。まだ新芽があるのでそれを摘んで天ぷらにしたが、油断してたらそれすら逃してしまう。春の花電車はウカウカしているとあっと言う間に乗り遅れる。途中下車してノンビリお茶していると、発車ベルも鳴らさずドアーが閉まりそのままピューッ。とは言え、毎日庭に出るのに気づかない方が悪い。まずはその錆びついたアンテナの錆落としから始めるとしよう。超特急に追いつく動体視力養成訓練!
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.5 NO152-95 春は超特急!.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-94〈見ているのに見えてない!〉(2021.4.4)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-94
〈見ているのに見えてない!〉
毎月第1日曜日はあきる野にある"横沢入り"の自然観察会の日。雨予報だったがなんとか降らずに持ちこたえた。毎回いろんな発見があってとっても楽しい観察会、いつもワクワクしながら参加している。今回の収穫は、何と言ってもアオキの雌雄株の見分け方を知ったこと。アオキそのものは知っていたし、あの赤い実はそれこそ目立ちすぎるほど目立つ。山に行けばどこにでも生えている木だ。ところが、今までそのアオキが雌雄異株であることを知らなかった。株が違うので花も違うのだがその違いが分からなかった。
「ほら、全然違うでしょ、見ればすぐ分かるわよ」と、詳しいKさんが教えてくれるのだが、見ても分からない。「えっ、どこが違うの?」「ほら、雌花は中心に1つ、雄花は4つ点があるでしょ」。なるほど、見ればすぐ分かるのだ。周りの茶色っぽいガクにばかりに目がいき、中心部を見ていなかった。虫メガネレベルでの判別なら言い訳もできるがこんなに大きくハッキリ見えるのに違いが分からなかった。"どこに目ぇつけてやんで"とどなられそうだが、実際その通りだった。今日また己の浅はかさを知ることとなった が、それは恥でもなんでもなく、新しい扉を開ける鍵を手に入れたようで心地よかった。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.4 NO152-94 見ているのに見えてない!.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-93〈桃と桜の花〉(2021.4.3)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-93
〈桃と桜の花〉
去年たまたま「勝沼ぶどう郷駅」で見事な桜並木に出会ったので、今年も見に行った。同じ時期なのに今年はもう遅くて、桜吹雪が舞っていた。他にないかとあちこち歩いていると、"勝沼氏館跡"にちょうど見ごろを迎えている桜があった。ソメイヨシノよりも濃い色で、花曇りの空にも映える。勝沼ぶどう郷駅にはたくさんの観光客がいたがここには誰もいなくて、ゆっくりと花見ができた。いつものことだが目的地を決めず適当に行った場所に思いがけず"宝物"があることがよくある。今回もその類で独りほくそ笑む。"犬も歩けば棒に当たる"。歩けば何かに出会えるのだ。
今回、もう一つの目的は"桃の花"。笹子トンネルを抜けて勝沼に入る頃、高速道路の両脇からピンク色の桃の花が目に飛び込んでくる。桜と違って色が濃いので遠くからでもすぐに分かる。一般道に下りて桃畑を探す。観光案内に載っているような桃の名所は人が多いので、適当に車を走らせ、気に入った桃畑で写真を撮る。やはり時期が少し遅かったようで、すでに葉が出始めているところもあった。毎年、満開になる時期が違うので農家の方もスケジュール調整が大変だろう。
山梨はフルーツ王国と呼ばれ、ブドウや桃の栽培が盛んだ。盆地なので昼夜の気温差が大きく、加えて日 照時間が長く降水量も少ない。美味しい果物栽培には好適地なのだ。桃畑では摘花作業や受粉作業をして いる農家がいたが、美味しい桃は自然環境だけではできない。手をかけ愛情をかけてやっと甘い果汁タップリの桃ができる。夏、たわわに実った美味しい桃を食べに行こう。
▶PDF版をダウンロードする 2021.4.3 NO152-93 花の命は短くて.pdf
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