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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチのシェアリングネイチャー No.152-103〈畑に池〉(2021.4.14)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-103

畑に池

畑に池を作った。池と言っても、一辺が60cmほどの小さな水たまりだ。深さ30cmほどの穴を掘りビニルシートを敷いただけのもの。ヒメリンゴの木の下に作ったので夏は日影になるはずだ。水は雨水をためたタンクから供給する。バケツで 10 杯ほど入れたのでそう簡単にはなくならないはず。雨が降ればすぐにまたいっぱいになるので、放っておいても補給の心配はない。

イノッチファームは農薬を使わないし、草もいっぱい生えているので虫がたくさんやってくる。鳥やネズミ、モグラ、カエル、ヘ ビもやってくるので生き物にとっては過ごしやすい場所になっているのかもしれない。さて、そんな畑に水場を作ったらどう かと思い、去年から構想を練っていた。初めはきっちりした池を作ろうと思っていたが、解体が大変なので簡易版にした。これ なら作るのも撤去も簡単だ。 

水を張り、ボウフラ除けにメダカと川エビを入れた。この池にどんな生き物がやってくるか楽しみだ。

予想1鳥が水飲みに来る。
予想2アライグマやハクビ
シンが水飲みに来る。
予想3トンボが卵を産む。
予想4カエルが卵を産む。
予想5ボウフラが湧く
予想6カラスが行水する。
予想7ムシが溺れる。
予想8孫の遊び場になる。

いずれにしても、何か新しいドラマが始まる予感がする。楽しみ楽しみ・・・。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.14 NO152-103 畑に池.pdfスクリーンショット 2021-04-15 10.06.02.png


イノッチのシェアリングネイチャー No.152-102〈タケノコの思い出〉(2021.4.13)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-102

タケノコの思い出〉

従妹から大ぶりのタケノコを2つい頂いた。子どもの頃は家の裏に竹藪があったので家で食べる分は十分賄えたが、今は頂き物で旬の味を楽しんでいる。孫にも声をかけ一緒に皮をむき丸裸にしていく。むいてもむいてもなかなかてっぺんの皮までたどり着けない。一節ごとに皮があるので、むいた皮はかなりの量になる。

この皮を見てふと子どもの頃の記憶が甦った。昭和30年代前半、子どもの頃のおやつはサツマイモやジャガイモだったが、この季節だけはタケノコがおやつ代わりのお供だった。むいた皮に梅干しとシソの葉を入れ、三角形に折る。しばらくするとしんなりしてくるのでチュウーチュー吸うのだ。

家にいる時も遊びに出かける時もポケットに入れ、思い出してはチューチュー吸う。腹の足しにはならないが、酸っぱい梅干しと塩分はタケノコの皮で程よく中和され空腹を紛らわせてくれる。高度経済成長期とは言え子どものおやつ(しかも田舎の貧乏百姓)はこんなものだったのだ。

「よし、やってみよう!」と60年ぶりに作ってみる。一晩おいたせいか皮は柔らかくなって口当たりがいい。しょっぱい梅の味が口の中に広がりあの頃の映像がモノクロ写真でゆっくり映し出されていく。貧しかったが豊かな少年時代だった。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.13 NO152-102 タケノコの思い出.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-100〈里山散歩〉(2021.4.11)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-100

〈里山散歩

愛川にある"八菅山"周辺の里山歩きをした。生まれたての若葉が陽光を浴びてキラキラ輝いている。山は何十何百という緑、みどり、ミドリであふれかえり新緑の海に溺れそうだ。

何年か振りに歩く里山、春の花があちこちに咲いていてウキウキしてしまう。今回は"ウラシマソウ"と"オドリコソウ"に会えてチョット嬉しい。引き出しにしまっておいてそのまま忘れてしまった"お宝"に再会した、そんな嬉しさだ。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.11 NO152-100 里山散歩.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-101〈旅立ちの時〉(2021.4.12)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-101

〈旅立ちの時

タンポポの綿毛が今まさに旅立とうとしている。どこに向かうか、どこに落ちるか風任 せ運任せ。条件が揃っていれば発芽して新天地で仲間を増やせるが、そうでなければそこで終わり。1本の茎から何十何百のタネが綿毛の落下傘に運ばれて旅をする。

工藤直子さんの「のはらうたⅢ」の なかにこんな詩があった。

ねがいごと   たんぽぽはるか

あいたくて あいたくて あいたくて あいたくて・・・

きょうも わたげを とばします

誰かに、何かに会いたくて綿毛を飛ばす"たんぽぽはるか"さん。ねがいごとが叶うかどうかは風次第。それでも一つ一つの綿毛に会いたい願いを託して飛ばし続ける。

自分もふーっと息を吹きかけて綿毛を飛ばしてみた。会いたい人に会えるように・・・。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.12 NO152-101 旅立ちの時.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-99〈麦の穂〉(2021.4.10)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-99

麦の穂〉

麦の穂が出始めた。例年よりかなり早い気がする。ここ何年か、"観賞用"に作付けしている。子どもの頃、麦畑で遊んだ記憶が懐かしく、毎年タネを蒔いている。

冬場、何度も麦踏みをすると強く丈夫な麦になる。あと1か月もすれば黄金色の穂が風に揺れているはずだ。青空に向かって背比べするようにツンと伸びた穂、高くなるほど強風を受けるがそれでも上に伸びようとする力は麦の生命力そのもの。一粒一粒のタネに宿る力はそのまま人のエネルギーに変換される。

麦は人類史上最古の作物であり麦と共に人は歩んできた。そんな麦への愛着が体のどこかに残っているのかもしれない。今年は六条大麦を蒔いたので、麦茶にして飲んでみようと思う。メソポタミア文明を想像しながら。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.10 NO152-99 麦の穂.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-98〈珍客現る〉(2021.4.9)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-98

〈珍客現る〉

畑に珍客が現れた。アマガエルだ。
ヘメロカリスの葉の上に置物のようにチョコンと座っていた。
緑の葉の上にカモフラージュしているつもりだろうが、何か"異質感"があって、すぐに見つかった。

時々鳴き声を聞くのだが姿を現したのは今年初めてだ。ここの畑は台地上にあって水場はない。だからカエルはいないと思い込んでいたのだが、毎年このお客さんが現れる。もはや珍客ではなく常連さんといったところか。

川や池がなくとも、水たまりでも産卵するということなので、どこかに雨水の溜まり場があるのかもしれない。或いは、水やり用に古い浴槽に雨水をためている農家さんがいるが、ひょっとしたらそんな風呂桶で生まれたカエルかもしれない。「風呂桶生まれのアマガエル、旅に出る」なんて絵本ができたら楽しい。

カメラを近づけてもじっとしているので、好き勝手に撮らせてもらった。正面からパチリ、なかなか凛々しい顔をしている。横からパチリ、"なに見てんだよ!"とチョイと迷惑そうな顔。そして最後はお尻からパチリ。

この鮮やかな黄緑色は周りの環境で変わるらしいがまだ見たことはない。個体差も大きいということなのでなかなかお目にかかれないのかもしれない。

忍者アマガエル、ぜひ見てみたい!

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.9 NO152-98 珍客現る.pdf 

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-97〈カラスの行水〉(2021.4.8)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-97

2021.4.8〈カラスの行水〉

高尾山の帰り、蛇滝から梅林方面に下り小仏川沿いの道を歩く。それまでほとんど見られなかったイチリンソウがところどころで咲いていた。ニリンソウは群生しているがイチリンソウは決して群れない。清楚な白花は日影に一人でひっそりと咲くのがお似合いだ。

小仏川を下っていくと水たまりにカラスが下り立ち、行水を始めた。面白そうなのでしばらく観察することにした。水場までトコトコと歩き丁度いい深さのところで頭から潜る。 バシャバシャと結構派手に羽を振るわせて"カラスの行水"が始まる。すぐに終わるだろうと見ていると10秒足らずで終了。一旦風呂から上がって羽づくろいをした後また入る。これを3回繰り返していた。

"カラスの行水"はろくに洗いもしないであっと言う間に風呂から出てしまう例えに使われるが、短い時間とは言え3回も繰り返し入っているのを見ると、案外きれい好きなのかもしれない。この例えはカラスに失礼、孫たちに使うのはやめておこう。

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.8 NO152-97 カラスの行水.pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-96〈高尾山で"森の美術館"〉(2021.4.7)

イノッチのシェアリングネイチャー NO152-96

2021.4.7 〈高尾山で"森の美術館"〉

高尾山でネイチャーゲームの〈森の美術館〉をやってみた。開通したばかりの6号路をノンビリ歩きながら、何かピピッとときめいたものがあったらフレームを置きしばし観賞する。写真を撮ったらまた次の"ピピッ"を探す。ピピッが次々にあってなかなか先に進まない。

この時期はいろんな花があって目移りしてしまうが、ときめかせるのは花ばかりではない。黄色い山吹の花弁がシャガの葉に落ちていたり、桜の花びらが川面に浮かんでいたりと、ステキなものがいくらでもあり、山頂までは通常の2倍以上の時間がかかってしまった。

こんなにじっくり周りの自然を見ながら高尾山に登ったのは初めて。心静かに周りを見渡せば、"良きもの"は向こうからやってくるのだ。

All good things come from stillness (Joseph Cornell) 慌てず急がずゆっくり歩こう!

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.7 NO152-96 高尾山で"森の美術館".pdf

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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-95〈春は超特急〉(2021.4.5)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-95

〈春は超特急

庭に白い花が咲いているのに気づいた。「えっ、もう咲いてるの?」と近づいてみると予想通り"シロヤマブキ"だった。例年はもっと遅かったような気がするが、気づいたらこの有り様、足元の花にも気づかなかった。たった、3,4日見なかっただけなのに、もうこんなに咲いている。写真には撮らなかったがハナミズキも咲いていた。ほかにもミヤコワスレやイカリソウも咲いていて、すっかり春の花電車に乗り遅れてしまった。

タラの木はもうこんなに大きく葉を広げ、食べごろを逸してしまった。まだ新芽があるのでそれを摘んで天ぷらにしたが、油断してたらそれすら逃してしまう。春の花電車はウカウカしているとあっと言う間に乗り遅れる。途中下車してノンビリお茶していると、発車ベルも鳴らさずドアーが閉まりそのままピューッ。とは言え、毎日庭に出るのに気づかない方が悪い。まずはその錆びついたアンテナの錆落としから始めるとしよう。超特急に追いつく動体視力養成訓練!

▶PDF版をダウンロードする 2021.4.5 NO152-95 春は超特急!.pdf


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