スタッフブログ
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.114〈呉越同舟〉(2020.09.15)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO114
〈呉越同舟〉
小屋の南側にレモングラスが植えてある。
何度かハーブティーで楽しんだが生長が早く、かなりの大株になっている。
さてどうしたものかと腕組みしながらぼんやり眺めていると、葉っぱに隠れている虫をいろいろ見つけた。
目を凝らしてよ~く見ると縦横1mくらいの株に6種類の虫がいた。
ほとんどが草食なのだがそこにカマキリが1匹潜んでいた。レモングラスと同じ黄緑色でしっかりカモフラージュしている。
動かないから余計見つけにくい。他の虫たちも、じっと葉っぱにしがみついたまま動かない。
"動いた方が負け"、そんなゲームをしているようで見ていて面白い。
「オイ、カマキリがこっち見てるぞ!」
「おれ、葉っぱの後ろに隠れてるから大丈夫だよ!」
「まずいな、おれ茶色だから目立つよな、とりあえず逃げとこ!」
「おれは忍法葉隠れの術!どうだ!」
『オレ今、腹いっぱい。昼寝が終わったら鎌といでお前らを食いに行くから、それまで遊んでな』。
なんて会話が聞こえてきたのは単なる空耳?それとも歳のせい?虫の世界は呉越同。
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャー114pdf
<div title="Page 1" class="page"><div title="Page 1" class="page"><div class="layoutArea"><div class="column"><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">イノッチファームでシェアリングネイチャー NO114</span></p><p><strong><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'TimesNewRomanPSMT';">〈呉越同舟〉</span></strong></p><div class="page" title="Page 1"><div class="layoutArea"><div class="column"><div class="page" title="Page 1"><div class="layoutArea"><div class="column"><div class="page" title="Page 1"><div class="layoutArea"><div class="column"><div class="page" title="Page 1"><div class="layoutArea"><div class="column"><div class="page" title="Page 1"><div class="layoutArea"><div class="column"><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">小屋の南側にレモングラスが植えてある。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">何度かハーブティーで楽しんだが生長が早く、かなりの大株になっている。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">さてどうしたものかと腕組みしながらぼんやり眺めていると、葉っぱに隠れている虫をいろいろ見つけた。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">目を凝らしてよ</span><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'TimesNewRomanPSMT';">~</span><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">く見ると縦横1mくらいの株に</span><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'TimesNewRomanPSMT';">6</span><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">種類の虫がいた。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">ほとんどが草食なのだがそこにカマキリが1匹潜んでいた。レモングラスと同じ黄緑色でしっかりカモフラージュしている。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">動かないから余計見つけにくい。他の虫たちも、じっと葉っぱにしがみついたまま動かない。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">"動いた方が負け"、そんなゲームをしているようで見ていて面白い。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">「オイ、カマキリがこっち見てるぞ!」 </span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">「おれ、葉っぱの後ろに隠れてるから大丈夫だよ!」 </span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">「まずいな、おれ茶色だから目立つよな、とりあえず逃げとこ!」</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">「おれは忍法葉隠れの術!どうだ!」 </span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">『オレ今、腹いっぱい。昼寝が終わったら鎌といでお前らを食いに行くから、それまで遊んでな』。</span></p><p><span style="font-size: 12.000000pt; font-family: 'MS';">なんて会話が聞こえてきたのは単なる空耳?それとも歳のせい?虫の世界は呉越同。</span></p></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div></div><p style="text-align: center;"><span style="color: #008000;">▶PDF版をダウンロードする <a href="/about_us/staff_blog/16af094f73f364c2f104248159523a2c57cafea9.pdf">イノッチファームでシェアリングネイチャー114pdf</a><span></span><a href="/about_us/staff_blog/inocchifarm113.pdf"><span></span></a><span></span><br></span><span style="color: #008000;"></span></p><div style="padding: 10px; margin-bottom: 10px; border: 1px solid #333333; text-align: center;"><img alt="inocchifarm114.png" src="/about_us/staff_blog/inocchifarm114.png" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" width="570" height="797"></div><p style="text-align: center;"></p><p></p>
1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/14]
おはようございます。利佳です。
先ほど、停電しました。
建物の電気工事のためでしたが、
ほんの1時間ほどで復旧してパソコンも使えるようになりましたが
先の台風で停電した地域のみなさんの気持ちがよくわかりました。
家の中で電気に頼っているものがいかに多いかも実感しました。
朝の散歩で「森のまるさがし」がキーワードになっていました。
そうしたら、
これは、たぶん鳥が種を運んできて根付いた野良マンリョウです。
ツヤツヤしたまるい実の先には波平さんの髪の毛のようなものが見
この実がやがて真っ赤になってお正月の縁起物として飾られるので
葉っぱの周りがきれいな山型でフリルのようになっているのに気が
フェンスの下でそっと実になって、
<空と大地が私に触れた>
マンリョウの木が私に触れて、その力をくれました。
実りの秋。もっと、まるいものを探したくなりました。
<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.113〈命を殺める〉(2020.09.14)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO113
〈命を殺める〉
朝からずっと憂鬱な気分が続いている。目に映るものは色彩を欠き、口にするものは味がなかった。
咲き出したコスモスにも心動かず、シオカラトンボを追うこともなくすぐに視界から消えた。
こんなにも落ち込んだ気分になったのは本当に久しぶりだ。普段から感情の起伏はそれほどない方なので、喜怒哀楽もじわじわっとやってくる程度。大概のことは"風と共に去りぬ"である。
ところが、今朝の出来事は半日経った今も鉛の塊を飲み込んだようにズッシリと重くのしかかったままでいる。
原因は罠にかかったネズミだ。昨日、農機具を収納している小屋を開けたら入口に真新しい土がかなりの量積まれていた。一目でネズミの仕業と分かる。土を運び出した穴からするとかなり大きなネズミだ。
帰りにネズミ捕りの罠を仕掛けておいたら、今朝見事にかかっていた。
予想通り大きなネズミでしっぽを入れると30㎝以上にもなる。
かごの中で暴れるネズミを恐る恐る小屋から出し、じっくり眺める。クリっとした目、大きな耳、長いしっぽ、意外と細くてきれいな足の指。なかなかに愛くるしい。畑の野菜を食い荒らす害獣には見えない。
さてどうする?このまま畑に放っておいたらネコやカラスにいたぶられ、恐怖のあまり失禁するに違いない。
では、この手で殺めるか?しばらく逡巡したのち後者を選ぶ。方法は溺死。
大きめのプランターに水を張り、かごを沈めるだけ。
苦しむ様子を見たくはなかったが、しっかりと最期を見届けた。
この手で命を殺める罪悪感にさいなまれ針で刺されたように胸が痛む。かごの中で動かなくなるまで1分足らずだった。
キャベツにたかったアオムシも、カボチャの葉を食いちぎるウリハムシも今まで何百匹と殺した。
大きさは違っても生き物を殺める行為は同じなはずだ。生きることは他の生き物の命を殺めいただくこと、牛も豚も魚もそうやって口に入りこの命が長らえてきた。
そう思ったら、「たかがネズミ1匹殺めたところで何を善人ぶっているんだ」とどこかで声が聞こえる。
死んだネズミはやがてカラスや野ネコの胃袋を満たす。無駄にはならないのだ。
だが、溺死したネズミかごを持ち上げた時の何とも言えない罪悪感、穢れた手の感触、そして確かにさっきまで生きていた命の重さがずしりと伝わる。飲み込んだ唾がざらついた。
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャー113.pdf
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.112〈ニラの花〉(2020.09.12)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO112
〈ニラの花〉
草刈りをしたせいか、あるいはたまたまその時期が来たせいか分からないが、"ニラの花"が満開だ。
すっと伸びた1本の茎から白くて小さくてかわいい花がむしゃむしゃっと咲いている。
ゆらゆらと風に揺れるさまはなんとも愛らしい。
「レバニラ炒め」でよくお世話になったニラ、なぜか最近は口に入る機会が減った。
時々ギョウザの中に隠れているのに気づくと嬉しくなる。その食欲をそそる匂いは皿の上のギョウザをあっと言う間に消滅させるに十分だ。写真を撮ろうと近づいてみると、なかなかの美人さんである。 6枚の白い花弁が放射状に行儀よく伸びている。
その花弁のまん中に膨らみかけた緑色の子房がボタンのようについていてなかなかおしゃれ。
いずれは熟してタネになるのだが、上から見るとちょっと肥満気味の円錐形でかわいい。
アリだろうか、小さな虫が花弁にたかっていた。愛のキューピットかもしれない。
花のつき方も個性があって、楽しい。線香花火を逆さにしたような形で放射状にたくさんの花が咲く。数えてみたら50近くもあった。1本の花径からこれだけの花が咲くわけだから、出来るタネの量も半端ない。
毎年こぼれダネでツンツンした針先ほどの葉があちこちに出る。まさに放任栽培である。
柔らかく、美味しそうな葉がたくさん出ているので、今日にでも楽しませてもらおう。
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャーNO112.pdf
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.111〈9.11〉(2020.09.11)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO111
〈9.11〉
9月11日、暮れゆく西の空に黒い雲と白い雲が最後の光を浴びて一日の終わりを告げている。
ねぐらへ帰るのだろう、カラスの群れが数羽、南の空から北の空へと飛んでいく。
やがて日が沈み草も野菜も薄暮の中で色を失っていく。
と、突然背後の空から黒い物体が飛び出してきた。コウモリだ!。
1匹、2 匹・・・次々に現れてとうとう9匹まで増えた。
虫が出てくるこの時間帯、食事にありつこうと一斉に畑の上を飛び始めた。
クリの木 の上ではアオマツムシが大きな声で鳴き始め、日中の暑さに終止符を打とうとしている。
9月11日、今日も無事に一日が終わろうとしている。多くの人にとって、その日一日が無事に終わるのはごくごく当たり前のこと、ことさら感慨にふけることもない。
しかし、19年前の今日はそんな当たり前の一日が吹っ飛んでしまった日でもあった。
同時多発テロでニューヨークの世界貿易センタービルがハイジャックされた2機の飛行機であっと言う間に破壊されてしまい、3,000人近くの犠牲者を出してしまった。
あれから19年、武力による争いは一向に止むことなく、何の罪もない女性や子どもたちが尊い命を奪われている。武力には武力でと、膨大な軍事費で人殺しの兵器が次々と作られていく。
これだけの軍事費を貧困や飢えに苦しむ人に回したら、世界中の貧しい人たちの命がどれだけ救えることだろう。自然界の生き物たちは、他の生き物の命をいただきながらそれでも共存共栄の道を歩んできた。
そうすることで種の生存が保証されるからだ。
全ては"バランス"という船に乗りながら誰一人(一匹)取り残すことなく大海原を航海している。
その船に人間が乗る資格があるだろうか?
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャーNO111.pdf
1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/11]
おはようございます。利佳です。
明け方はとても涼しく、
朝の散歩もさわやかに足取りが軽くなります。
先日機械で草を刈られたところから、
切り取られた草の下からグングン茎を伸ばし、
ものすごい生命力です。
細い葉っぱと細い茎の先に空に向かって6枚の花びらを広げている
けなげで可憐、
<空と大地が私に触れた>
黄色い花が私に触れて、その力をくれました。
調べてみたら、
雨が降ってしばらくすると一斉に咲き出すので、Rain lily と称されるようになった。とも載っていました。
そういえば、先日の台風の影響で雨が続いた後に、
今日は元気の出る黄色がラッキーカラーになりました。
<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/10]
おはようございます。利佳です。
「まだ暑いですね。」と行き交う人に言われました。
「そうですね。」と答えましたが、
秋を感じる空気を吸って<深呼吸>
草むらできれいな羽を広げているキアゲハがいました。
昨夜の雨粒が残っている葉先のところでジーッとしています。
羽化したばかりで、飛び立つ準備をしているようです。
そーっと近づきキアゲハで<自然とわたし>
黄色に黒い筋で左右対称の模様を描いています。
黄色、黒、青、赤、色がはっきりしています。
体には柔らかそうな気がいっぱい生えています。
ピンと触覚が伸びています。黒い大きな目が光っています。
足でしっかり花につかまっています。
アッ、びっくりさせてしまったのでしょうか、飛びました。
でも、すぐそばの壁でまだ休んでいます。
体の毛には黄色や黒の色がついています。
口には黒いストローが丸まっています。
体にも黒い筋の模様がついています。
こんなに間近でじっくりキアゲハを見たのは初めてです。
庭のパセリを食べて大きくなった子かな、と思ったら、
きれいな姿を見せてくれてありがとう。
また、パセリに卵を産みに来ていいよ!
<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/09]
おはようございます。利佳です。
さわやかな朝です。
秋の空はどうして高く広く感じるのでしょうか。
空に向かって何度も大きく<深呼吸>
草むらに花火を見つけました。
メヒシバがまるで花火が広がっているように穂先を広げています。
よく見ると穂先には小さな花が咲いています。
今年の夏は手持ちの花火はしたけれど、
<空と大地が私に触れた>
メヒシバが私に触れて、その力をくれました。
メヒシバの横には大きなしだれ柳のような草が生えていました。
もう一度空を見上げると、青い空に白い雲、
そんな空に、草の花火を重ねて花火大会を想像しました。
派手ではないけれど、
<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.109〈畑の蜘蛛〉(2020.09.09)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO109
〈畑の蜘蛛〉
観察会でいろんなクモを見たせいか、畑にいるクモに目が留まるようになった。今までもいたはずなのだが、"見ようと"していなかったため、見えなかった。
畑仕事の合間に探したので5種類しか見つからなかったが、きっと網を作らないものや隠れているものを探せばまだまだいるはずだ。国内だけでも1,600種はいるというクモ、畑に10や20いてもおかしくない。
クモは全て捕食性で、生きた獲物を捕らえるから、それだけのエサが畑にいるということだ。
どのクモが何を食べるのか分からないが、野菜にも草の中にもエサになるような生き物が無数にいる。
そう思うと優雅に飛んでいるトンボもチョウも、のんびりと日向ぼっこしているバッタも、いつクモの餌食になるかとヒヤヒヤものの毎日だろう。
自然界の生き物にとっては人間世界にはない非情な一瞬一瞬が待ち構えているのだ。
畑にはクモだけでなく、今まで目に留まらなかった無数の生き物が確かにいる。ただ気づかなかっただけ。
いるのに見えないのは見ようとしないから。
人に対しても見ようとしなければ何も見えないし気づかない。どんなに"視力"がよくても"見る"のは目ではないのだから。
▶PDF版をダウンロードする イノッチファームでシェアリングネイチャー109.pdf
最新コメント
- うっとうしかったのでbyカメノコテントウ
- お母様の凛とした姿やby西川記世
- あqwせdrfgtyby神様
- 「自然が好きで世界をbyイノッチ
- サリーさんの笑顔とやbyとめちゃん
- お疲れ様でした。とてby加藤 耕
- こないだとてつもないby香
- カナペコさん、ありがbyクッキー
- 今日のワークショップbyカナペコ
- すごいby匿名
月別アーカイブ