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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチファームでシェアリングネイチャー No.105〈草を活かす〉(2020.09.03)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO105

〈草を活かす〉

8月初旬の炎天下、朦朧としながら頑張ってむしった草は高さ40㎝、幅80㎝、長さ5mくらいの量になった。

ブルーシートで覆っておいたら連日の猛暑で草はすぐに枯れて分解が進んでいった。

その草を土に埋め肥料として働いてもらうことにした。まずは、埋めるための穴を掘る。

たっぷり降った雨のお陰で地中深くまで湿り気があり、スコップで掘るのは骨が折れる。水分を含んでいる分土が重い、加えて、掘るたびにスコップに土がこびりつき手間がかかる。

滴り落ちる汗を拭いながら、腰に負担をかけないよう時間をかけてゆっくり穴を掘る。

っとその時、掘った穴で何やらうごめくものが!?

"オケラ"だ。土の中に隠れていたのだろう、突然スコップで掘り起こされ慌てて出てきたようだ。写真に撮ろうとカメラを取りに行き戻ったら・・・。もういない!あっと言う間に土の中に潜ってしまった。

あちこちの土をどけて探したがどこにもいない。写真は諦めて穴掘り作業を続ける。

作業開始から30分ほど、ようやく掘り終えた穴に枯草を入れ足で踏み固めてから土をかぶせる。

9月に入ったとはいえ、かなりの重労働だ。

「畑で生えた草は畑に戻す」、"わら一本の革命"などほど遠いが、草一つも大事な資源と思うと、きちんと土に戻し循環させてやりたい。

野菜が大きく丈夫に育つには"土"の存在が欠かせない。その土づくりに一役買ってくれる草、しっかり活かしたい。

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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/02]

おはようございます。利佳です。

9月になったら急に秋が来てしまったような涼しさ。

そして梅雨に後戻りしたようなシトシト雨が降っています。

実家の庭シリーズ。

スイフヨウが咲いています。

朝、咲き始めの時は白い花が夕方になると濃いピンク色になってしぼんでしまう。

まるでお酒に酔って赤くなるようだと、酔芙蓉と名付けられた不思議な花です。

私はお酒に酔ってこんなに赤くはならないけれど、この花に親しみを覚えて好きです。

見る人を楽しませて、一日でしぼんでしまうはかなさ。

うちわのような大きな緑色の葉が涼しげです。

<空と大地が私に触れた>

スイフヨウが私に触れて、その不思議な美しさをくれました。

今日は涼しいから、赤くなるまでビールを飲まなくて済みそうです。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.104〈イチゴ、ピンチです〉(2020.09.02 )

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO104

〈イチゴ、ピンチです!〉

イチゴの苗が草に覆われて枯れ始めている。去年はカボチャの蔓に覆われてしまい2/3ほどが枯れてしまった。

去年の失敗を生かせずまた同じことを繰り返している。

イチゴの苗は親株から伸びたランナーを毎年植え替えるので、新しいランナーが伸びてないと植え替えられない。

暑さには弱いが日当たりもないと枯れてしまう厄介なお嬢さんだ。

もう少し早く草取りをすればよかったのだが、この暑さでは熱中症が心配、延び延びになってしまった結果このような有様になってしまった。10月の植え替えまでにどの程度ランナーが伸びるか、これまた祈るしかない。

毎年5月の連休頃に旬を迎える畑のイチゴ、大きくて美味しいイチゴを食べるにはそれなりの世話が必要だ。

親株から伸びたランナーは子株、孫株、ひ孫株と次々にランナーを伸ばして条件が良ければ10株くらいまで伸びていく。

面倒だが新しく伸びた株を毎年植え替えないといいイチゴはできない。来年、美味しいイチゴが食べられるかな~。

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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/9/01]

おはようございます。利佳です。

昨夜、待望の雨が降りました。

梅雨のころは早く雨がやまないかと願っていたのに、最近は早く雨が降ってほしいと願う日々が続いていました。

今朝の庭は空気がとてもしっとり潤いを感じます。

まだ霧のような雨が降っていたのですが、それがとても気持ちよく感じました。

気温も今までより5℃くらい低いようです。

高原の朝のような気分です。

いつにも増して<深呼吸>

畑の野菜たちも昨日まではしおれていたのに、きょうはピンと背筋が伸びて元気です。

ピーマンの小さい花が咲いていました。

もう何個か収穫して味わってきましたが、最後の花を咲かせているようです。

葉っぱも花も雨に濡れて気持ちよさそうに揺れていました。

やっぱり生きていくには水が欠かせませんね。

ゆっくり庭を歩きながら、<呼吸数えのメディテーション>

晴れてきましたが、今日は「暑い」と言わないで過ごせそうです。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.103〈オヒシバとメヒシバ〉(2020.09.01 )

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO103

〈オヒシバとメヒシバ〉

今、畑ではオヒシバとメヒシバが天下を取っている。

畑の主が暑さでばてている間にここぞとばかりにグングン伸びている。

1~2週間も放置していたらとんでもないことになってしまう。

特にオヒシバは根がビッシリ生えているので、簡単には抜けない。

全体重をかけ歯を食いしばってウーンウーンと4~5回繰り返してやっとこ抜ける。

しかしこんなことを繰り返していたら腰を痛めるのは目に見えているので、草刈り機に任せる。

その点、メヒシバの方はラク~に抜ける。伸ばした茎の節々から根は出ているが、浅い根なのでボリュームがある割には力はいらない。

太くしっかりした根を張って抜かれまいとするオヒシバ、伸びた先々に根を出してどこからでも生長できるメヒシバ、どちらもそれぞれの生き方で逞しく生き伸びている。

子どもの頃、このオヒシバやチカラシバで罠を作って遊んだ記憶がある。

茎同士を結んで輪っかを作る、知らずにそこを通ると輪っかに足が引っかかり転んでしまうという罠だ。

子どもの頃はそんな自然遊びの中からそれぞれの草の特徴を学んでいたのだと思う。

そんな草が生えてる原っぱがあちこちにあり、思いっきり駆けずり回ったものだ。

そんな遊び仲間だった草は畑の厄介者だがなぜか憎めないのだ。

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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/8/31]

おはようございます。利佳です。

セミの声が聞こえません。

8月の最終日、もう夏は去ってしまうのでしょうか。

でも暑いです。モワモワした暑さが感じられます。

植込みの葉っぱが何かに食べられて、レース模様になっているのを発見しました。

きれいな模様、と見ていたら、その横に葉っぱに糸を渡して繭を作り始めているケムシがいました

苦手な方はごめんなさい。

私も一度チャドクガにやられて病院に行ったことがあるので、毛が生えている虫は用心しているのですが、そっと覗いてみました。

風に揺れる葉の上で一生懸命に糸を吐いて自分の家を作っています

毛が生えていて色が黄色と黒で、見ているだけでかゆくなりそうです。

でも、このケムシも命をつなぐために葉っぱを食べて、成長しているのです。

そこに人が近づくから、来ないで!と毛を飛ばしてくるのですね。

そんなことを考えて<空と大地が私に触れた>

ケムシが私に触れて(接触したのではありませんが)その生きる力をくれました。

羽化したら、どんなガになるのかな?

それを見てきれい!可愛い!という身勝手な人間たちがいっぱいいます。

ケムシのきれいさ可愛さを認めてあげる人が増えるといいと思います。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.102〈待望の雨!〉(2020.08.31 )

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO102

〈待望の雨!〉

待って待って待ち焦がれた雨がようやく降った。

しかも、久しぶりの土砂降りだ!

それまで貯めにため込んでいた空のダム湖が一気に決壊してあふれ出したかのような降り方だ。

すぐに畑に行って、雨水タンクに異常がないか点検した。

小屋の屋根に降った大量の雨水が樋を伝ってタンクに流れ込んでいる。

昨日の段階で空っぽになってしまったタンクにようやく雨水が流れ込んだ。

この降り方なら500Lのタンクも満水になるはず。明日確認するのが楽しみだ。

カラッカラに乾いた土もこれだけ降ればかなり深いところまで染み込むはず、しばらくは水やりから解放されそうだ。

家に戻ると年長の孫と1歳の孫が外でずぶぬれになりながら遊んでいる。

庭はすでに池のようになっていて、犬コロのようになって走り回っていた。

こんなチャンスは滅多にない!さしていた傘を置き、一緒に土砂降りの雨を楽しむ。

裏の道路はすでに川になっていてくるぶしくらいまでの水がどんどん流れてくる。孫と水をかけっこしたり、座りこんで全身で水をせき止めたり・・・・。

もう楽しいことこの上ない。雨乞いが叶った後の歓喜の祭り、いい歳をした爺さんが孫と遊ぶ雨中時間、体中に天の恵みが沁み込んでいった。

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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/8/30]

おはようございます。利佳です。

昨日、地域の会のメインフィールドの公園に9月10月のイベントの下見に行ってきました。

久しぶりの森の中は、心が洗われるような気持ち良さでした。

マスクを外し、何度も大きく深呼吸をしました。

森の入り口に足を踏み入れた途端、ポトッと目の前にドングリが落ちてきました。

葉っぱがついた枝ごと、いくつも落ちています。

ハイイロチョッキリの命をつなぐための行為です。

ドングリだけが落ちる音と違って、ポトバサッという葉っぱがついてくる音がします。

木の上では小さなお母さんが、ドングリに穴をあけて卵を産み付け、枝をかみ切って落とすという大変な作業をしているのですね。

しばらくポトポト音を聞きながら、<空と大地が私に触れた>

チョッキリが私に触れて、その力をくれました。

他にもいろいろなものを見つけ、楽しい時間を過ごしました。
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.101〈トンボの催眠術〉(2020.08.29 )

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO101

〈トンボの催眠術〉

ついにその時が来た。早くやってみたくてウズウズしていたのだが、なかなかそのチャンスがやってこない。

この実験はまずトンボを捕るところから始まる。が、相手がトンボだけに、そう簡単には捕まえられない。

特にアカトンボの類は止まることが少ないので捕まえるのは容易ではない。

手製の虫取り網ではとても歯が立たず、くるっととんぼ返りを打って身をかわした個体が、あざ笑うかのように背後からかすめて飛んでいく。何日かそんな地団太を踏む日が続いたが、ついにシオカラトンボをゲットしたのだ。

暴れないように 4 枚の翅をつまみ、指にしがみつく足を離す。両手の指で2枚ずつ翅をつかみ、膝の上に置く。

この時、トンボの上下をひっくり返す。つまり仰向けにさせるのだ。

そして翅を押えたまま数秒待つ。そぉーっと手を離すと・・・・。

トンボは身動き一つせず、そのままの状態で静かに寝ている。

そう、まるで催眠術にかかったかのようで、しめしめとほくそ笑む。

あの、華麗にして俊敏、時にはホバリングなどという高度な技術を駆使し、大空を我が物顔のようにして飛び回るトンボにこんな滑稽な一面があることに、なんだか余計親近感を持ってしまう。

この"トンボの催眠術"は横沢入りの観察会で講師のSさんが披露してくれ、その時以来、"やってみたい"病にかかってその時が来るのをずっと待っていたのだ。

あのトンボがひっくり返ったまま身動きしない状況はとっても驚きであり、まさに"催眠術"そのものに見えた。

こんな不思議で面白いものは滅多にない!

是非とも自分自身の手で実験してみたかった。

もう 60年も前になるだろうか、小学生の時に"手品師"のマネをしてニワトリに催眠術をかけ動けなくなるようにしたことがある。そんな記憶がふと甦り、60 年前の好奇心旺盛な子どもに再会することができた。。

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