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自然を楽しむ・自然から学ぶの記事一覧

イノッチファームでシェアリングネイチャー No.61〈夕焼け〉(2020.06.15)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO61

〈夕焼け〉

雨の心配がなかったので、夕方6時頃畑に行ってみた。

明るいうちに簡単な夕飯を済ませ、ゆっくりとコーヒーを飲む。

目を閉じてぼんやりしているうちに少しずつ西の空が色づき始めてきた。

辺りは少しずつ色を失っていき、黄色いヘメロカリスだけがかろうじてその色を留めている。

1分、2分と砂時計の砂が落ちるように、わずかな間に茜色の雲がどんどん濃くなりひたひたと闇が忍び寄ってくる。

木も草も花も全てシルエットとなり、「誰そ彼」(黄昏)時となる。

こんなにゆっくりと夕焼け空を見たのは本当に久しぶりだ。

"夕焼けが見られたら明日は晴れ"。

自分だけ見たわけではないのに、おみくじで大吉を引いたようで幸せ気分になる。

明日も"きっといいことありそうだな

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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/6/12]


横浜のトガリィです。

今散歩から戻りました。
今日は、一年ぶりにもじずり草に出会いました。

まっすぐに背筋を伸ばし
そして、空に向かってらせんを描くその姿。

そのらせんが空まで続いているようで・・。
見とれてしまいました。

凛としたたたずまいから力をもらいました。

空と大地が私に触れた

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<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
  ▶【取り組み】シェアリングネイチャーウェルネス


イノッチファームでシェアリングネイチャー No.59〈アオムシのカモフラージュ〉(2020.06.12)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO59

〈アオムシのカモフラージュ〉

スティックセニョールにアオムシがたくさんいた。

しばし農作業の手を休めてネイチャーゲームの〈カモフラージュ〉を楽しむ。

右の写真には8匹、下の写真には12匹隠れていた。

巧みにカモフラージュするアオムシ、それを血眼で探す鳥やハチ、生き残りをかけた"食う・食われる"の熾烈なバトルが今日も繰り広げられる。

(どちらも拡大しないと、小さいものや葉に隠れているものは見つかりません)

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.58〈ズッキーニの花〉(2020.06.10)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO58

〈ズッキーニの花〉

ズッキーニの花が咲き出した。黄色くて大きな花だ。
雌花の根元にはすでにズッキーニの赤ちゃんができていて、雄花との区別はすぐにつく。
この花は早朝に開いて、9時頃にはもうしぼんでしまう。
開花後のわずか数時間のうちに受粉しないと実にならない。
その受粉を手助けしてくれるのがハチを始めとした虫たちで、
この日も雌花の柱頭周辺にはたくさんのアリが動き回っていた。
だが、虫だけに任せていると時々漏れもあるので万全を期すために人工授粉をしている
。恐らくプロの農家さんも人工授粉で確実に実を生らせているはずだ。
花がしぼむ前の早朝作業なので、その苦労は推して知るべし。
ズッキーニの存在を知ったのはまだ10年ほど前のこと。
知り合いから戴いたのをきっかけに栽培を始めた。まさかカボチャの仲間だとは思わなかった。
生長がはやく開花後4~5日で収穫時期となる。
毎日のようにウリハムシの攻撃にあったが、負けずにここまで大きくなった。
ズッキーニに限らず植物は自らの力で生長できる。
太陽、水、温度がそろえば大きくなれるのだ。
しかし、その条件が揃っただけでは生きていけず植物に依存しているのが人間。
なんと弱い生き物であることか・・・・。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.57〈サトイモのしずく〉(2020.06.08)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO57

〈サトイモのしずく〉

早朝、散歩のついでに畑に寄ってみると、サトイモの株元が濡れているのに気づいた。
一つだけでなく全ての株元が濡れていた。
原因は葉っぱの上にあった"しずく"。
このしずくが夜の間に何回か落ちて地面を濡らしていたのだ。
この濡れ具合を見ると1滴2滴ではなく、かなりの回数でしずくを落としていたようだ。
葉っぱの上に溜まっては落ち、溜まっては落ち・・・・。それにしても不思議なのはこの丸いしずく。
サトイモの葉の上につくしずくはなぜ丸いのか?
葉っぱを揺らすとコロコロと面白いように葉っぱの上を転がる。まるでビー玉を転がしているかのようだ。
サトイモだけでなく、蓮の葉も同じように丸いしずくができる。
"ロータス効果"と言うそうで、蓮の英名、ロータスからとった現象とのこと。
葉っぱの表面が微細な凸凹になっていて水をはじき、丸い水滴となる。
葉の表面の汚れを落とす自浄作用があるそうだ。
調べてみるとこのロータス効果を応用した生活用品がいくつもある。
ご飯粒がつきにくい凸凹があるしゃもじ、撥水レインコート、テフロン加工のフライパン、防水スプレー、撥水効果がある傘、、、、。
一見何でもなさそうなサトイモの葉にこんなにすごい秘密が隠されていた。
そう思うと葉っぱの上を転がる水滴がまさに銀の粒に見えてきてこの粒で体内の毒を清めたくなった。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.56〈黄色いお客さん〉(2020.06.06)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO56

〈黄色いお客さん〉

畑に鮮やかなオレンジの花が咲き出した。
日本に古くから自生しているノカンゾウやヤブカンゾウを品種改良した"ヘメロカリス"。
ニッコウキスゲなどと同じく一日花で、今日咲いた花は明日には閉じてしまう。
毎日新しい花が次々に咲いて農作業の疲れを癒してくれる。
園芸種だけあってオレンジ色が濃く、"どうだ!"と言わんばかりに自己主張している。
ユウスゲのような儚さを漂わせる花もいいが、これだけ堂々と咲くと、"参りました"と降参するしかない。
例年、アブラムシがビッシリと付くのだが今年は全くいなくて、ひときわ鮮やかなオレンジ色に染まっている。
まだまだ咲き始めたばかりなので、しばらくこの花から元気をもらえそうだ。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.55〈栗の雌花〉(2020.06.05)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO55

〈栗の雌花〉

栗の花が咲き始めた。

白くてモフモフの花が風に揺れるさまはまさに初夏の風物詩。

ところが、この花の匂いが嫌いだという人が案外多い。

人それぞれだから別に構わないが私は嫌いではない。

さて、この栗の花、白くてゆらゆら揺れているのは全て雄花だということだが、では雌花はどこにあるのか?

栗になるのは一体どこに???

今まで雌花の存在など気にも留めてなかったし、イガイガのついた"栗"の状態にまでなった時に初めて、「今年はいっぱい生ってるな~」と気づくにとどまっていた。

好奇心がうごめき始め雌花探しが始まる。雄花のフサフサを丹念に調べるがそれらしきものは見つからない。

一つ一つ観察してみてもみな同じような姿かたちをしている。

「おかしいな、どこにあるんだろう」と、さらにあちこちの雄花周辺を探してみたら・・・。

雄花の付け根付近にポツンと独立した雌花が見つかった。

雄花の割に雌花は極端に少ない。

が、これも確実に子孫を残すための戦略なのだろう。

これからどんな風に"栗"になっていくのか、楽しみだ。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.54〈今日の畑メシ〉(2020.06.04)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO54

〈今日の畑メシ〉

今日は天気も良く、たまっている作業もあったので畑でお昼ご飯を食べることにした。

メニューは残り物の混ぜご飯、カブの酢の物、スープ、納豆、ヨーグルト、それにその場で収穫したサンチュ、ダイコンの葉、ルッコラ、イチゴ、咲いたばかりのナスタチュームの花のサラダ。

わずか5分前までそこにあった野菜類は新鮮そのもの!

ルッコラの風味、ピリッとしたナスタチュームの花は絶品!

ダイコンの葉は葉を食べる用に改良されたものなので、柔らかくてサラダでも十分にいける。

サンチュは中心部分の柔らかいところを取ったので、これもふんわりと柔らかく、それでいて適度に歯ごたえがある。

イチゴはそろそろ終わりなのだが、完熟したものがポツポツ収穫できるので、デザート代わりの甘味になる。

鳥の声、風のささやき、流れる雲、初夏の太陽・・・。これぞまさに外食!

贅沢な時間を独り占めする。

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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.53〈犯人は誰だ?!〉(2020.06.02)

イノッチファームでシェアリングネイチャー NO53

〈犯人は誰だ?!〉

麦が実りの時期を迎えたが、ある日、不思議な現象が起こっているのに気が付いた。
「むむむ、これは何か事件の匂いがしますね。」とおしり探偵ならすぐにピンとくるかもしれない。
風が原因だとしたらこんなに11本倒れずにもっと全体的に倒れるはず。
何か大型の生き物が荒らしたとしたらやはりもっとたくさんの株に被害が及ぶはず???
地面に目を向けると、食べた後の殻がたくさん落ちていた。
そして倒れた穂先を見るとついているはずの麦の粒がなくなっている。誰かが食べたに違いない。
が、犯人の特定には至らない。
いったん捜査を打ち切り探偵事務所でいろいろ推理してみた。
ハトやスズメが食べるだろうとの予想はつくが、だとしたらなぜ、1本ずつ倒れているのか、謎が深まる。(フムフムフム)

謎が解決しないまま翌朝畑に行ってみると・・・・。

偶然にもその"現場"に遭遇したのだ。

そこにいたのは数羽のスズメ。

脅さないように車の中から観察していると、とんでもない出来事が起こった。

スズメが麦の穂先に止まる→すると重みで倒れる→その時麦につかまったままでいるとスズメと一緒に地面に穂先が着く→地面に着いたら足で穂先を押さえながら麦を食べる。

スズメといえどもそれなりの重さがあるので、麦につかまったままでは倒れてしまい、食べられない。

そこで、自分の重さを利用して地面までつかまったまま倒し、そこでエサにありつくという寸法なのだ。

ハトにはそこまでの知恵はないのでスズメのおこぼれを頂戴している。

これにはおしり探偵も脱帽だ!



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