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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.64〈ナスの棘〉(2020.06.20)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO64
〈ナスの棘〉
ナスの花が咲き実がなり始めた。
買った苗なので収穫時期も早い。
タネを蒔いたナスはまだ10センチ程度だ。
ナスの旬はまだまだ先、真夏の炎天下、ギラギラする太陽を浴びた本物のナスの味を楽しみに待とう。
さて、そのナスだが、収穫する際何度も痛い目にあっている。
ヘタに棘があるのだ。分かっているがついつい忘れて"痛っ!"となる。
スーパーでナスを買ったことがないので分からないが、棘がついたままで売っているのだろうか?
ナスに限らず、棘のある植物は外敵からの攻撃に備えて体に棘を持つ。
"オラオラ、俺に近づくと痛い目に合うよ、さっさと消えちまいな!"。
そんな声が聞こえてきそうだ。
が、ここで疑問が・・・。
もし、外敵からの攻撃に備えるならなぜヘタではなく実に棘を持たないのだろうか?
そもそもヘタ部分に棘を持っても虫はそんなところに寄り付かない。
直に実にたかるはずだからヘタに棘があっても一向に構わない。
サボテンを見れば分かるが全身棘だらけだ。あのくらいびっしりと棘があれば誰も寄り付かない。
ひょっとしたら原種のナスにはもっと棘があったのだろうか?何度も何度も品種改良した結果、人間に都合のいいように今の形になったのかもしれない。
そういえば、"ワルナスビ"という草は全身棘だらけで草取りするのに難儀する。
でも偉いのは品種改良されたナスでも己に棘があることは忘れていないし、きちんと棘の存在を明らかにしている。
正々堂々と!
人はどうか?己はどうか?
隠し持った棘を、その存在すら自覚しないまま時々、あるいは頻繁に人や物をグサリと刺しているのではないだろうか!?
柔らかく、プニプニした肉の内側に、実は人の心に激痛を与えてしまうほどの棘を隠し持っていることを忘れないでいたい。
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.63〈雨の畑で考えたこと〉(2020.06.19)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO63
〈雨の畑で考えたこと〉
雨で畑仕事ができないので、今日は小屋で読書。
家でもいいが、"雨音"聞きながら本を読みたかった。
昨今の家は気密性が高いので多少の雨では音が聞こえない。
昔のように、トタン屋根を打つ心地よい雨音を聞きにわざわざ雨の畑に行った。
今、「はじめての大拙」(大熊玄)という本を読んでいる。
一度読んだが気になって何度もジックリと読み返している箇所がある。
『言語は記号にすぎず、もの自体ではあり得ない。ところが、お互いの意思の伝達のためにわれわれが作り出したこの言語はあまりに便利なので、われわれはともすると、それを実在と取り違えかねない』
『われわれはあまりに言葉と論理の奴隷である』
『言葉が事実と附合しなくなった時、それは言葉を捨てて事実に帰る時である』
「ヘクソカズラ」「ハキダメギク」「ショウベンノキ」「ドクダミ」・・・。
言葉が先にあるとそのマイナスイメージが先行して事実を見るはずの"目"がとたんに言葉の下部となってしまう。
目の前の"事実"を見ずに、"言葉"で知った気になってしまうと本当に大事なことを見失ってしまう。
今まで生きてきた68年間、そんな失態は数知れずあったに違いない。
1歳の孫は、積み木も牛乳パックもスマホも時計も乾電池も石や砂さえもなんでも口に入れる。
そうやって初めて出会う身の回りの"事実"を全身で感じ確かめていた。なんの先入観もないから事実を事実として受け入れることができる。
かのレイチェル・カーソンは、センス・オブ・ワンダーの中で「知ることは感じることの半分も重要ではない」と言っていた。
まだこれからでも遅くはない、1歳の孫に倣って、目の前の"事実"を先入観なしで確かめてみようと思う。
「鳥と野鳥図鑑とが一致しない時はいつも鳥の方を信じること」(バードウオッチャーの諺)
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.62〈アリさんパニック〉(2020.06.17)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO62
〈アリさんパニック〉
ジャガイモを掘っていたら突然アリの大群が土の中から湧いてきた。
いやいや、アリからしてみれば暗い土の中でせっせと働いていたら突然白日の下に放り出された感じで、まさに青天のへきれき!
何百匹という数のアリが右往左往してパニック状態になった。
黒い働きアリばかりに目が行ったが白っぽいさなぎと思われるものや羽化したてと思われるものもいた。
ほとんどのアリが何をどうしていいか分からずただただあっちに行ったりこっちに来たりしているが、中には口にくわえて大急ぎで卵(またはさなぎ)を土の中に運び込もうとしている律儀なアリもいる(そう言えば8割のアリは働かないという本があった)。
写真を撮っているとカメラや手に数匹のアリがたかっている。
いったいどうやって来たのだ!
小さいのに動きが速い、加えて数が多いので払いのけるのに手間取る。
見える畑の表面にもいろいろな生き物がいるが、土の下には一体どれだけの生き物がいるのだろうか?
小さな畑であっても、多様性に富んだ何千何万という生き物が棲み続けられるということは、その生き物にとっての楽園になるはずだ。
アリやダンゴムシやミミズが生き続けられる大地は人間にとっても生き続けられる大地であることを意味する。
SDGsの15番目のゴール、「陸の豊かさも守ろう」はこんな身近な畑の環境からでも取り組める。
そう思うと土の中から突然地上に放り出されたアリさんたちは、"地球防衛隊"の最前線で戦う勇壮な戦士に見えてくる。
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.60〈雨もまた楽し〉(2020.06.15)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO60
〈雨もまた楽し〉
梅雨に入り、なかなか畑仕事ができない。
毎日捨てに行ってる"生ゴミ"もたまる一方!
作業はできないが畑に行くのは日課なので、雨の合間を縫ってぐるっと見回ってみた。
雨が止んだチョットの間、ナガメがダイコンの葉を食べあさっていた。
ダンゴムシは何やら口にくわえてウロウロ歩き回っている。
クサグモの巣には雨粒がビッシリ付いていてこれではエサは引っかからないだろう。
鮮やかな黄色い服を着たカタバミは仲間たちとその色を競っているかのよう。
そして極めつけはこの時期の主役ツユクサ。
曇天の下、その透き通るような淡いブルーは一点の翳りもなくその存在を知らしめる。
3種類の黄色いおしべはまるでトロンボーンのようで花弁の後ろから三角帽子を被った小人さんが出てきそうだ。
ウン?よく見るとなにやら小人の足が2本覗いているゾ!今気が付いた!
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.61〈夕焼け〉(2020.06.15)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO61
〈夕焼け〉
雨の心配がなかったので、夕方6時頃畑に行ってみた。
明るいうちに簡単な夕飯を済ませ、ゆっくりとコーヒーを飲む。
目を閉じてぼんやりしているうちに少しずつ西の空が色づき始めてきた。
辺りは少しずつ色を失っていき、黄色いヘメロカリスだけがかろうじてその色を留めている。
1分、2分と砂時計の砂が落ちるように、わずかな間に茜色の雲がどんどん濃くなりひたひたと闇が忍び寄ってくる。
木も草も花も全てシルエットとなり、「誰そ彼」(黄昏)時となる。
こんなにゆっくりと夕焼け空を見たのは本当に久しぶりだ。
"夕焼けが見られたら明日は晴れ"。
自分だけ見たわけではないのに、おみくじで大吉を引いたようで幸せ気分になる。
明日も"きっといいことありそうだな
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1日1回シェアリングネイチャーウェルネス[2020/6/12]
横浜のトガリィです。
今散歩から戻りました。
今日は、一年ぶりにもじずり草に出会いました。
まっすぐに背筋を伸ばし
そして、空に向かってらせんを描くその姿。
そのらせんが空まで続いているようで・・。
見とれてしまいました。
凛としたたたずまいから力をもらいました。
〈空と大地が私に触れた〉
<シェアリングネイチャーウェルネスについてはこちらから!>
▶【取り組み】シェアリングネイチャーウェルネス
イノッチファームでシェアリングネイチャー No.59〈アオムシのカモフラージュ〉(2020.06.12)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO59
〈アオムシのカモフラージュ〉
スティックセニョールにアオムシがたくさんいた。
しばし農作業の手を休めてネイチャーゲームの〈カモフラージュ〉を楽しむ。
右の写真には8匹、下の写真には12匹隠れていた。
巧みにカモフラージュするアオムシ、それを血眼で探す鳥やハチ、生き残りをかけた"食う・食われる"の熾烈なバトルが今日も繰り広げられる。
(どちらも拡大しないと、小さいものや葉に隠れているものは見つかりません)
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.58〈ズッキーニの花〉(2020.06.10)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO58
〈ズッキーニの花〉
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イノッチファームでシェアリングネイチャー No.57〈サトイモのしずく〉(2020.06.08)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO57
〈サトイモのしずく〉
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