スタッフブログ
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-163〈野菜はどこだ?〉(2021.6.24)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-163
〈野菜はどこだ?〉
この時期、草も野菜もぐんぐん伸びる。特に草は、あっと言う間に野菜の背丈を超え飲み込んでしまう。どれが草やら野菜やら・・・、素人にはまず分からない。上の写真には落花生の苗があるのだが・・・。草に覆われて葉が少ししか見えない。そもそも落花生の葉がどんな形か知らなければ見つけようがない。このまま放っておいたらもう落花生の収穫は諦めなければならない。それほど草の勢いはすごい。それでは困るので梅雨の合間をぬって草取りをした。落花生の苗を抜かないように慎重に慎重に・・・。やっと草から顔を出したっぷりとお日様を浴びられるようになった。タネを蒔いただけで野菜が育つなら楽なものだが、そううまくはいかない。秋の収穫までは草取り以外に、カラスやネズミとの知恵比べも待っている。口に入るまではまだまだ手間がかかりそうだ。
▶PDF版をダウンロードする 2021.6.24 NO152-163 野菜はどこだ?.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-162〈アガパンサス〉(2021.6.23)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-162
〈アガパンサス〉
どんよりした重苦しい梅雨空を払いのけるかのように、サイダーのような清涼感あふれるアガパンサスの花が咲き出した。この色をどう表現すればいいのだろうか?まだ世の中の汚れや悪を知らない生まれたばかりの赤ちゃんはこんな目の色をしているのだろうか?一点の曇りもしみもない花びらを見ていると、その清廉潔白な光に己の暗部を照射されているようでたじろいでしまう。
ギラギラと太陽が照り付ける炎天下では似合わない花。華やかな結婚式や誕生日にも似合わない花。梅雨時のそぼ降る雨のなか、目立たぬ場所でひっそりと咲くのがいい。気持ちがざわつき頭の中がぐちゃぐちゃになった時、話し相手になってくれそうなそんな佇まいを見せる。調べてみたら花言葉は「恋の訪れ」「ラブレター」だそうだ。う~ん、チョットイメージとは違うかな?私なら、「純真な心」「秘めた想い」としたい。この花を見ていると気持ちが落ち着いてくるのは確かだ。純真さに汚れが落とされるからかな?
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-161〈ガンピ〉(2021.6.22)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-161
〈ガンピ〉
〈ガンピの花〉 フシグロセンノウには花弁の先のギザギザがほとんどない
近縁種で山野に自生する"フシグロセンノウ"も、まるで園芸種であるかのような鮮やかなオレンジで、遠目にもすぐに分かるほどだ。最近は山歩きしていてもなかなか見られなくなってしまったが、あの鮮やかさはボーッと歩いていても目に飛び込むほどだ。ずーっと昔、山歩きをしていた際、この花が目に入った。「なんでこんなところに園芸種が?」と不思議に思ったが、実は自生種と分かり驚いた記憶がある。林縁の草の中にパッと灯る緋色の花、今年の夏は会えるだろうか???
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-160〈ジャガイモの収穫〉(2021.6.21)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-160
〈ジャガイモの収穫〉
梅雨の晴れ間を利用してジャガイモを収穫した。キタアカリ、メークイン、アンデスレッドの3種だ。キタアカリは通常サイズが一株に10個前後、メークインはほとんどが小粒サイズで数も少ない。アンデスレッドはでっかいのがごろごろ出てきた。素人にしては上出来、これだけあれば来春まで大丈夫だ。今日一日では掘り切れずまだまだ収穫できる。種芋は毎年買っていたが、どうも出来が良くない。逆に掘り忘れた芋から出た株にはいい芋ができていた。どう言うこと???。ならば種芋は買わず、食べきれずに残した芋を植えてみたらどうか?そう思って植えたジャガイモからできたのがこの結果だ。自家採種は病気になりやすいからと疑いもせずに種芋を購入していたが、無農薬で化学肥料も使わない栽培法ではその畑の土になじんだ自家採種の方ができがいいのかもしれない。市販の種芋はウイルス感染を防ぐために農薬処理されているが、自家採種でもこんなに肌がきれいな芋がたくさんできた。たまたま今年だけうまくいったのかもしれないが、アンデスレッドに限ればもう何年も自家採種芋を使っている。ジャガイモのふるさと、アンデスの人が毎年種芋を買っているとは思えない。この畑を終の棲家として根付いて欲しい。
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-159〈今年も会えました〉(2021.6.19)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-159
〈今年も会えました〉
大好きな花、"キキョウ"が咲き出した。まだ一輪だけだが、緑一色の畑には青紫の花が目立つ。「好きな花は何ですか?」と聞かれたら、真っ先にこのキキョウを挙げる。何と言ってもこの色は他にはない。決して出しゃばらず、自己主張せず、それでいて他にはない自分自身を確立し静かに風に揺れている。食用にも薬にも、勿論観賞用にもなるオールマイティーな花だ。じっと見ているだけで心に静寂が訪れ平安な心持ちになる。
蕾が風船を膨らませたような形をしているところから、英名は「Balloon flower」と呼ぶとのこと。
小さなクモが花の先に止まっていた。彼にとってはこの花が生き残るための狩場になるのだろうか?霧雨が降りしきる中、1年ぶりの再会に心が弾んだ。
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-158〈今日、今だけの雲〉(2021.6.18)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-158
〈今日、今だけの雲〉
カーテンを開けるとまぶしい光が飛び込む。朝からスカッと晴れて昨日の荒天がウソのようだ。いつもの散歩コースを歩くと、カタツムリやクモがヒョッコリ顔を出している。コウゾのオレンジ色も雨に洗われてピカピカに輝いている。だが、今日の主役は何と言っても雲だ。畑で見た時には、青空をバックに東から西に向かって薄いすじ雲が何本も走っていた。特に嬉しいことがあったわけではないが、この雲を見たら何だか"シアワセ"のデザートが空一杯に浮かんでいるようで嬉しくなった。
次に公園に移ったら、今度はシアワセの触手が四方に伸び、空一杯にシアワセが広がった。そして家に着く頃はチリヂリになり、雲散霧消してしまった。今日だけの、今だけのシアワセ雲。この瞬間を大事にしたい。
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イノッチのシェアリングネイチャー No.152-157〈どろんこ遊び〉(2021.6.17)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-157
〈どろんこ遊び〉
今日は園児たちと山遊びの日。朝は雨が降っていたので、山遊びは無理かなと思っていたら、どんどん晴れてきた。多少ぬかるんではいるがこのチャンスは活かすしかない。一緒に活動しているTさんと相談し、急遽"どろんこ遊び"に方向転換。どろで作ったおにぎりやくし刺し団子、かしわもちなどを見せ、食べる真似をするととたんに顔がほころぶ。「よし、じゃあ早速作ろう!」とぬた場に連れていくと、我先にと走った子が案の定スッテンコロリン。ニカ~っと笑って白い歯を見せた。園児たちはすぐにどろ遊びをするかと思ったら、滑るのが楽しく、キャッキャ言いながら滑って遊んでいた。できれば裸足にさせたかったが、先生が大変なので今回は止めた。その後は団子を作ったり、かしわもちを作ったり、、、、。サラサラの土が水分を含むとこんなにグニュグニュ、ベチョベチョになることを遊びながら気づいていく。そんな中、「さわりたくな~い」という子が2,3人いた。手はきれいなまま。「洗えばすぐにきれいになるよ」と言ってみたが、ダメだった。もちろん無理強いはしない。そんな子がいてもいいのだ。ただ、先生には園児と一緒になってどろんこ遊びに興じ、一緒に楽しんで欲しかった。端から見ているのではなく作った団子を見せあって、「ほら、先生もお団子作ったよ」と分かち合って欲しかった。そしたら、嫌がっていた子も少しは触ってみるかもしれない。
▶PDF版をダウンロードする 2021.6.17 NO152-157 どろんこ遊び.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-156〈視覚を閉ざして〉(2021.6.16)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-156
〈視覚を閉ざして〉
毎週火曜日は短大の授業で「アウトドア演習」という講義を持ち、ネイチャーゲームを実施している。この日は〈目かくし歩き〉を体験してもらった。デモを見せた後、ペアを組み一人15分程度の目かくし体験をする。視覚を閉ざすことでそれ以外の感覚を研ぎ澄まし、周囲の自然を感じるのがねらいだ。誘導する側は足元の段差や障害物に気を配り適切な声かけをしながら安全に誘導する。普段通いなれたキャンパスでも、目かくしをすることでそれまで気づかなかったものに気づくようになる。"触る"、"匂いを嗅ぐ"、"音を聞く"体験をする中で見るだけでは気づかない、ものの"本質"に気づけたらねらい達成だ。とかく外見を気にしがちな若い学生さん、うわべだけでなく、見えない部分にこそ目を向けられる保育士さんになってくれたら嬉しい。
〈学生の感想〉
・目隠しをすると世界が今までとは違ったみたいで面白かった。特に草や土の多いところはフカフカしていて楽しかった。自分で目隠しをしてみないとベタベタしている葉があることや木の皮の感触に気づけなかった。▶PDF版をダウンロードする 2021.6.16 NO152-156 視覚を閉ざして.pdf
イノッチのシェアリングネイチャー No.152-155〈食う食われる関係〉(2021.6.15)
イノッチファームでシェアリングネイチャー NO152-155
〈食う食われる関係〉
畑仕事をしていたらトンボが竿の先に止まった。オニヤンマ?コオニヤンマ?それとも別のもの?確かな名前は分からないが、とにかく大きくてかっこいい!望遠レンズで寄っ てみたら、翅の模様に目が行った。レンズ越しではあるがこんなにまじまじと見たのは初めてだ。薄い翅の模様は飛ぶための構造になっているのだろうが、それぞれの模様は理にかなった配列や形、大きさになっているのだろうか?見れば見るほどその美しさ、繊細さにただただウットリ!こんな翅で大空を飛び回れたらさぞ気持ちいいだろう。
そして、事件はその10分後に起こった。先ほどのトンボが、またやってきた。しかも、口には何やら咥えている。動きが早かったが、その模様から多分キアゲハだろう。時々畑に飛んでくるキアゲハかもしれない。どこかに止まって食べるはずと目で追ったが見失ってしまった。小さな蚊やハエを食べるのかと思ったら、こんなに大きなチョウも餌食にするのだ。自然界ではこうして"食う、食われる"関係が毎日当たり前のように繰り広げられているのだ。
▶PDF版をダウンロードする 2021.6.15 NO152-155 食う食われる関係.pdf
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