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スタッフのつぶやきの記事一覧

感性が高まっているぞ

秋名残寒風枯

いくつになっても、感性や感受性を高めることはできます。感性を磨くのは子ども、それも幼児の時ばかりだと、せっせと音楽にふれさせたり、自然の中で遊ばせたりしますね。しかし、オトナでも、感性は磨けば、どんどん高まってゆくのです。

えー!、そんなの特別な才能のある人の話なんじゃないの?と思いがちです。「天才」と呼ばれるようなゲイジュツ家や、ファンションリーダーのようなセンスに、恐れ入りましたと脱帽することは少なくありませんね。きっと「血」の問題か、幼少期にすごく磨かれる経験をしたと思ってしまいます。

実は、ネイチャーゲームをやっていると、どんどん感性が磨かれていくが実感としてあります。冬枯れのススキの野原を見て、「美しい」と足を止めることは、若かりし頃にあったでしょうか。空を舞う鳥に心を寄せるようになったのも最近かもしれません。

例えば今朝は、「秋名残寒風枯」(あきのなごりも かんぷうに かれる)って詞を書きました。いいでしょ?
これが感性が高いかどうかは置いておいて、今朝の散歩中に見かけた「季節の便り」を言葉にしたものです。日本古来から、季節を表す「七十二候」を自分なりに作ったものです。ここには「感じること」と「言葉にすること」の2つの磨きたい能力が潜んでいます。あなたはどちらを磨きたいですか?


会議のさなかで、シェアリングネイチャーのスゴさを体感したハナシ

イチョウが綺麗

素直な自分に帰って、日常をポジティブに生きることができるようになる力がシェアリングネイチャー活動にはあります。
自分の中にある穏やかな心を引き出し、余計なものに因われずに自分自身で居られます。
それは、会議や、チームで取り組む経済活動でも、有効に働きそうです。

今日コーチングを受けたのですが、途中で、コーチに促されて外に出ました。
ちょっとした玄関先でしたが、そこでしばらく話した後に、室内に戻りました。
戻ったときに、その自然の力が実感としてやってきました。
外に居たときには、遠くの木々を眺めながら、ありたい理想の姿をありありと思い描くことができました。
ところがです、室内に戻った途端に、頭の中が何かで覆われたように、働かなくなってしまったのです。
そう、外では、心と思考が開放されていたのです。

これを他に広げるとしたら、例えば会議の前に、自然に触れる活動を挟むというやり方があります。
心が整い、会議の主題や本質的な議論に集中できると思います。
クリエイティブなアイディアが浮かび、上手に収束して形にできると思います。

自然の力の偉大さを感じるのと同時に、日頃のシェアリングネイチャー活動が効いていることが実感されました。
しかも、自然に触れることは、世界中どこでも、割と簡単にできることなのです。
自然の力を借りて、ネイチャーゲームを使って、ありたい世界を創ってゆきましょう!


ネイチャーゲームで人生は変わった?

緑と黄色

僕は、ネイチャーゲームで人生が変わったと思っている派です。
散歩の時のキョロキョロ度合いが増し、何でもない夕暮れの景色を見ては「美しい」などとつぶやたりします。
娘が小学生の時に、進んでおやじの会に入ったのもネイチャーゲームがあるという自信からでした。
あらゆる場面で世界が変わり、感覚とコミュニケーションがポジティブなものになりました。

ところが先日、ある会員に「ネイチャーゲームで人生変わった?」って聞いたら、「う~ん」などと考えています。あれ??
その人は、シェアリングネイチャーの会員になって数ヶ月の方です。
今日研修に来たということは、きっとその魅力に魅了されているのは間違いなし!と思って聞いてみたのです。

しかし、その人のFacebookを見ると、明らかに心が変容しているのです。
「穏やかになった自分を実感」「この何とも表現しにくい感覚」「もっと早く出逢えば良かった」などと綴られています。
やっぱり、何かが明らかに変わっているのです。それもいい方向に。

やはり、そんな場面を見ても、シェアリングネイチャー活動には、人を変容させる力があることを実感します。
劇的なショックを受けて自分が変わってしまうというものでもないようです。
じわじわと、内側から変わっていく感覚です。
その感覚は、夕日を見た時、大地に寝そべった時、季節の風を感じたときにまと呼び起こされるのです。


重症心身障害児との自然体験

みなさんこんにちは!

10月もそろそろ終わりですが、まだまだ暖かい日が続きますね。

さて先日、新宿養護学校内・ひまわりHAUSにて、重い障害をもつ子どもたちへ、旬の自然を届ける活動に参加してきました。

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日常的な医療ケアを必要としたり、基礎疾患を持っている子どもたちは、外に出て思いっきり遊んだり、自然に触れることがなかなかできません。

そこで施設内に、たくさんの旬の自然(どんぐりや落ち葉などなど)を持ち込んで、子どもたちに触ってもらったり、匂いを嗅いでもらったりして、自然を感じてもらおう!というのがこの活動です。

今年で年目となるこの取り組みですが、私も去年よりボランティアとして参加しています。

▼過去の活動の詳しい内容はこちら▼

https://www.naturegame.or.jp/field-note/welfare/004400.html

自分では体を動かせない寝たきりの子や、聴覚や視覚などに障害をもつ子どもたちとの自然体験。

普段から彼らと接しているわけではない私には、顔の表情や反応も捉えづらく、去年は内心苦戦しました。「大丈夫かな・・喜んでもらえているのかな・・?」と不安に思い、つい変に盛り上げようとしてしまったり。。

しかし今年は、「もっと自然の力を信じよう、ありのままに寄り添おう」と意識を変えて参加してきました。

保護者の方のお話を聞くと、「子どもたちは表情には出ないけど、内心すごく喜んでます」とのこと。どんぐりの手触りを確かめたり、葉っぱの匂いを嗅いだり、、それだけ?と思われるかもしれません。でも、それだけのことでも、子どもたちには大きな体験なのでないでしょうか。

活動が進んでいくにつれ、子どもたちの表情もどんどん良くなっていったような気がします。

最後は、メンバーが用意したお土産もたっぷり渡して、活動終了しました。

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来年もまたみんなの笑顔に会えますように!


Environmental Justice と 3Sの時代到来?!

こんにちは、事務局次長の、よいしょです。

シェアリングネイチャー協会事務局の小難しい話、担当です(笑)。

なので、お時間のあるときにどうぞ。

20年ほど前、ネイチャーゲームに出会う前まで、「頭でっかち」に環境問題を勉強していました。あの頃は瀬戸内海の豊島(てしま)や白神山地の不法投棄、産業廃棄物問題、それにメディアの責任が大きかった風評被害を巻き起こしたダイオキシン問題もありました。「ゴミはちゃんと処理しないとまずい」という話が、そこここで騒がれていた頃。週刊少年ジャンプで連載されていた『ジャングルの王者ターちゃん』でも、ダイオキシンが取り扱われるほどです。

ゴミとの付き合い方が、みんな、わかってきたはずの時代・・・なのに、街中のタバコの吸殻は消えないことに、不安と嫌悪感を持っていました。地域生態や自然共生、環境資源といった、人と自然の未来について学ぶ、先進的な学び舎だった出身校のキャンパス内でさえも、まあよくゴミが落ちている。嫌だったんですよね〜、そういう世の中。

そうした社会の悪い面にばかり目を向けてしまって、「なんとかならなんもんかな」とプリプリしてたときに、出会ったのがネイチャーゲームでした。それはもう、最高に楽しくて、いい意味でショッキングな体験でしたね。そして私自身はもちろん、授業を受けた他の学生にも、変革が起きたのを実感できたんです。ゴールデンウィークが明けると、なんと、学生が林の中にシートも敷かずに直接座って、車座になってお弁当食べてるんです。当然ゴミも残さないどころか、なんならゴミ、拾ってる...キャンパスの中庭の雰囲気が変わったんです。

この講座での体験から、「自然大好き人間を増やす」という私の人生におけるミッションが顔を出し始めたんです。その先にあるのは、誰もポイ捨てしない社会=自然とともに生きる世界、いのちを大切にする世界。回り回って、いま日本シェアリングネイチャー協会が掲げる〝「自然が好き」で世界を変える〟と見事な合致。というか、どちらも「ネイチャーゲーム」を元にしているわけですから、当然といえば当然ですね。

さて、最近の話を。

人が生きていく上で引き起こされる環境問題による「負担」を公正に分配すべきだという考え方「Environmental justice(エンヴァイロメンタル ジャスティス」という言葉が登場しました。この言葉を聞いて思い浮かべたのは、「もののけ姫」が上映された頃の、宮崎駿監督のインタビュー。

今を生きる若者たちは、
世界が有限であるとわかった今を
生きていかないといけない

細かなニュアンスは覚えていませんが、これを聞いた高校生の私には強く印象に残りました。そうか、時代が違ったんだ、って。

私たちは「やむを得ない無知」故に、この地球が、世界が有限であることに思いを馳せずに、社会を構築してきてしまったんですよね。その中で人間はもちろん、たくさん生きものたちに、取り返しのつかない「公正でない負担」を敷いてきました。その過程の中で「自然保護教育」や「公害教育」が生まれ、よりよい世界を目指す上で、学ぶべきこと、ふるまうべき姿勢が示されてきました。これらを源流とする「環境教育」を通して、いま、私たちは過去から多くのことを学んでいます。

「公正な分配」という言葉をつかったとき、新たな負担を過去の人を含めることはできませんから、あらためて私たちが生きる「今」と「未来」の話をしていると気づかされるわけです。でも、一方で解決不可能な負担感を感じて、「なにをしとくれとんのじゃ〜」とつい、ツッコミをいれたくなる。理不尽だな、と負担感を感じるのは「今」を生きる一人ひとりには当然のことです。

しかし「無限と勘違い」していた人たちのせいにして、自分たちの今を正当化していても、良い方向には進みません。「Environmental justice」に未来志向型で向き合うことで、可能性を広げなくちゃいけません。一方でそれはわかっていでも、「誰かのせい」にすると、安心してしまうのが人間ですから、その困った性(さが)と戦えるよう「環境教育」が必要なんですよね。その根底が「体験」の保証。実感なき学びより、実感を伴う学びの方がいいですから、ネイチャーゲームはもちろん、自然体験活動への期待は大きいです。そしてそこから社会課題の解決につながるSTEAM教育も。

これから3Sの時代が来るんじゃないですかね。

SDGsの実現」
SDGsに到達するために効果的な「STEAM教育」
STEAM教育を下支えする「Sharing Nature」

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ということで「Environmental Justice」というキーワードから

思ったことをつらつら書いてみました。

続く、のか?


お知らせ!
STEAM教育について、静岡大学の郡司先生に教えていただきました!
「シェアリングネイチャーライフ40号」をチェック!


五感がスルドクなるネイチャーゲーム

ランタナ

感覚を研ぎ澄ますことを重ねていると、五感がとても鋭くなるのを実感します。
ネイチャーゲームでは、視覚だけでなく、匂いや音に意識を向けることも多いものです。
土や風の匂いを感じたり、音の地図を作ったりして自然を楽しみます。
それを繰り返していると、きっと訓練されるのでしょうね。前より敏感になった気がします。

そう、今の時期は、キンモクセイの香りに包まれて、多くの人が秋を感じているはずです。(写真はランタナですが・・・)
あの豊かな香りは、戸外に出ると、真っ先に鼻先に幸せを届けてくれます。
香りひとつで、こんなに気分が変わるものだと思います。

そして今年は、「キンモクセイの香り始め」がはっきりわかりました。
昨日まで香っていなかった秋の風物詩が、ある朝、「あっ、来た!」とはっきりわかったのです。
僅かな香りだとはいえ、昨夜の風とは明らかに異なります。
全国のシェアリングネイチャー仲間が、ほぼ同時に「キンモクセイが香った」と発信していました。

きっと、ネイチャーゲームによって、五感が敏感になっているのだろうと思います。
空の高さを感じ、風の動きに耳を澄ませ、秋の香りに包まれた絶好の季節です。
今、この時を、香りでも、肌でも、音ででも、感じ、逃したくないですね。


参加者が感じていることが感想と違う件

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ネイチャーゲームの参加者の反応と、お持ちの感想がぜんぜん違う場面に遭遇しました。
その日は大人向けに、森でゆっくりする時間を提供しようとしました。
しかし実際に参加されたのはお子さんが半分。幼児も混じっています。
大人向けのプログラムをちょっと雰囲気を変えてやりましたが、喜びの顔が見られません(汗)

多くの場合は、反応を見れば、その時の満足度がわかるものです。
2時間のプログラムも後半、今日の参加者の反応はイマイチです。
しかし、最後に感想を聞くと、「いつもは育児に追われているけど、今日は癒やされて、とてもゆっくりできた」と進んで感想を伝えてくれたのでした。

びっくりです!
多くのネイチャーゲームの活動では、大人も子どもも目がキラキラとなります。
終わる頃になっても、喜びの反応が得られないことは稀なのです。
きっと気を使って、大人な感想を寄せていただいたのかと思ったぐらいでした。
しかし、そんな感じではなく、むしろ進んで、その言葉を返していただいたのでした。

それで思うのは、傍目だけで満足度を判断できないってことですね。
その時の自然にふれあった活動は、間違いなく、その人の心に火種になって残ります。
表に出る反応は今ひとつに見えても、何かしらの働きが起きていると実感させられる出来事でした。

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おすすめの公園情報!@埼玉

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園はとても良い場所でした。

先日、家族で、埼玉県飯能市にあるトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園に出かけました!知人からその公園の存在を聞いて以来、ぜひ行ってみたいと考えていた場所にようやくでかけることができたのです。

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一歩足を踏み入れると、緑豊かな敷地内に、個性豊かな建物が立ち並び、大人も子どもも入口からワクワクさせられてしまいます。ぐにゃぐにゃと曲がりくねった不思議な建築物には、思わず目を奪われてしまうことでしょう。豊かな緑、流れる小川、まるでフィンランドに来たかと錯覚させられる風景がありました。

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私も、2歳の子どもも、思う存分公園内での時間を楽しみました!小川のせせらぎを見たり、子ども向けの図書コーナーで本を読んだり、敷地内に併設されたカフェでゆったりランチをしたり・・・子どもと一緒にリラックスして過ごすことができて大満足です。

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そんなわけで、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園はオススメです!小さな子どもから大人まで、誰もが楽しむことができる空間。そして特に自然が好きな人ならばきっと好きになる場所だと思います。機会があればぜひお越しを!

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「夏風秋香気配感」(なつかぜ あきのかおりのけはいをかんず)

長崎県時津町の空

いやはや暑いですね。しかし、僅かに秋の気配も感じます。
九州の灼熱の昼休み、会社の前の自然の中を散歩に出ました。
直射日光は、まるでオーブンの中にいるように、体を包み込みます。
感じる微風は、夏らしくもあり、秋の気配が漂っている感じもします。

とはいえ、8月中旬の会社の昼休み、油断ならない暑さです。
こんな時間に屋外を散歩するなんて、狂ってますね(笑)
「こんな日に散歩したんですか?」なんて、信じらんな~いという目で見られました(汗)

しかし、夏もひとつの季節。自然を肌で感じるのはいいことだと思ったのです。
日光を浴びないとですね。健康のためにも、1日のうちに、少しは日の光を浴びたいところです。
それぞれの季節を体感すると、その良さがわかりますね。「夏らしさ」って言葉を実感します。

そこで感じたのが秋の気配です。僅かに香る空気は、次の季節を予感させてくれます。
台風が通り過ぎたせいでしょうか?風は、夏のさなかに、僅かに香る秋のものです。
それは、梅雨から夏にかけてのギラギラしたものではなく、何かしら、優しい感じです。
暑さに注意しながら、今の自然を楽しんでみましょう。


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