自然の宝さがし、折り紙バッタ、自然の似ているもの探しを楽しみました。
少しのアイデアで庭を一味違った空間に。
2月最後の土曜日、
3人の孫たちと
庭でネイチャーゲームをやりました。
小1の双子の孫(男女)と
年中の男の子の3人です。
彼らはネイチャーゲームが大好きで、
私が、
と声をかけると
喜んで参加します。
場所は家の庭。
木や草花が適度にあるので遊ぶには十分です。
まず始めは定番の
〈フィールドビンゴ〉キッズ版。
五感で自然の宝さがしを
楽しむビンゴで、
子ども向けに開発された
このキッズ版のカードは、
見つけたら爪を
押し込むようになっています。
探すものは全部で9つ。
・くものす
・ちくちくするもの
・ふわふわするもの
・とりのなきごえ
・いいにおい
・きのこ
・きのみ
・たべあと
です。
3人で協力して探し、
みんなが確認したら
穴をあけられます。
一人でも納得できなかったら
穴はあけられません。
いつも遊んでいる庭なので、
どこにどんなものがあるか
大体知っているので、
どんどん見つけていきます。
と開始3分くらいで走ってきたのは
年中のTくん。
と再度送り出します。
暖かくなったとはいえまだ2月、
8つの探し物は
見つかりましたが、
“あり”がなかなか見つかりません。
石の下や
落ち葉の下なども
ひっくり返して探しましたが、
やっぱり見つかりません。
そのうち、突然Tくんが
と大声を出しました。
他の2人も
駆け寄ってありを確認。
見事に全部の穴が開きました。
ここまでで10分。
あっという間だったので
もう一回
爪を戻してやることにしました。
木の実もいい匂いもありも全部別のもので探してね
と説明して再度挑戦!
2回目でも
次々に探し出していましたが、
“いいにおい”で苦戦しています。
聞くと、
他の2人はOKなのに
K君だけが首を縦に振りません。
1回目はラベンダーで
納得しましたが、
2回目はミントも
梅の花も
パンジーの花も
「うーん、ちょっとな」と
ダメ出しです。
あれこれ試しているうち
ようやく“ホトケノザ”で全員が納得!
見事2回目の
コンプリート達成です。
次もネイチャーゲームの
定番の〈カモフラージュ〉。
今回は折り紙を使用。
手作りした折り紙バッタを
植え込みや花の上、
草の中などに隠して探すゲームで、
子どもたちは大好きです。
1回目は私が隠した
バッタを探してもらいましたが、
あっと言う間に
見つけ出してしまいました。
2回目は、
3人がそれぞれ
3匹のバッタを選び、
決められたエリアに隠します。
3人とも隠し終えたところで、
場所をシャッフルして、
お互いに探しっこします。
このカモフラージュは
3人共もう何度もやっているので、
隠すのも探すのも
かなり上手になっています。
バッタを探しをはじめると
3人共2匹までは
すぐに見つかりましたが、
残りの1匹が
なかなか見つかりません。
伸び上がったり
しゃがんだり
見上げたりと、
いろいろな角度から
探してついに
3つ目を探し出したのは年中のT君。
自慢げに見せに来ました。
K君はすぐ目の前の石の間にある
バッタに気づきません。
同じ場所を
何度も見ているのに
焦点が合っていないのです。
というヒントにやっと見つけました。
“ええっ、こんなところにあったの”と
意外な隠し場所に
ちょっとムッツリ。
もう一人、
Y ちゃんが最後の一つが
見つかりません。
ツツジの葉っぱの中に
少し鮮やかな緑色の折り紙バッタ、
離れた場所からも分かるのですが
見つかりません。
何度も同じ場所を
うろうろ探してやっと見つかりました。
そして3回目は
いよいよおじいちゃんの出番。
3人の孫たちが
3つずつバッタを隠し
それを私が探します。
彼らは隠し方(隠れ方?)を
よく知っていて、
折り紙の色と隠す場所を
ちゃんと“カモフラージュ”させているので、
なかなか見つけられません。
所詮子どもの浅知恵と
タカをくくっていたのですが、
10分経っても見つけられません。
最後は、
と泣きつき、
ようやく見つけられました。
最後の1匹は
竹のつっかえ棒の股に挟んだ白いバッタ!
これには脱帽です。
何度も経験していると
小さな子どもでも
生き物の気持ちになって
しっかり“カモフラージュ”
できるのです。
ちなみに、
折り紙バッタのつくり方ですが
4歳児でもできる簡単なものです。
折り紙バッタの折り方
色とりどりの折り紙でバッタを作っても楽しいです。
3つ目のネイチャーゲームは
〈同じものを見つけよう〉
をヒントに、
似ているもの探し。
クヌギのどんぐりを各自に1つ渡し、
大きさ・色・形・さわった感じ・匂い・硬さなどを
よーく確かめてもらいました。
そして、
と伝え探してもらいました。
制限時間を5分にしましたが、
夢中で探しているので、
10分後に終わりの合図をしました。
Yちゃんが持ってきたのは、
形が似ているキンカン、
硬さが似ている貝がら、
そして色が似ている枯葉でした。
2回目は、モダマを渡しました。
石垣島の知り合いから
頂いたもので、
とっても硬い豆のタネです。
それぞれ、色・硬さ・形・触覚が
似ているものを探してきました。
見るだけでなく、
触ったり
匂いを嗅いだり
叩いて音を出してみたり・・・。
モダマと似ているところを
いろいろ探していました。
ここまでやると
とTくん。
そろそろ2時間弱。
あっという間に
時間が経っていました。
3人の孫たちとのネイチャーゲーム、
こちらも一緒に楽しい時間を過ごせました。
新型コロナウィルスの
感染拡大防止のために
学校は1ケ月の休校。
どこにも遊びに行けない子どもたちは
家の中で過ごさない場合もあったり、
ゲームをするしかないと
いったこともあるかもしれません。
これで感染は防げるかもしれませんが、
1ケ月も子どもたちを
家に閉じ込めておくのは
あまりにも不自然です。
狭い庭でも
工夫すれば
いろいろな遊びが
できるはずです。
庭がなくても
ベランダから空を見上げたり、
鳥の鳴き声を聞いたり
風を感じたりもできます。
ピンチをチャンスに変える時
かもしれませんね。
井上 満 いのうえ みつる
元 公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会 常務理事
ネイチャーゲームの楽しさ、素晴らしさを一人でも多くの人に伝え、共に感動をわかちあいたい、そんな思いで実践をしています。自然の中にいるたくさんの命に直接触れ、命を実感できるような自然案内人をめざしていきたいと思います。
?https://www.naturegame.or.jp/about_us/action/happylucky/