手にすれば探検がはじまる。
自然の見方が2度変わる。
「色さがしとアリの目たんけん」に出かけよう!
小さな子どもにかかわる活動
をしていると
「ちょっとした間」
があります。
次の活動までのちょっとした時間、
小さい子グループと
大きい子グループに
分けることになった時間。
保育園にお子さんを預けている
ママさん、パパさんだと、
保育参加(参観)で
少し出し物をする時間があることも。
そんなちょっとした公園あそびや
園庭あそびで「大自然」を楽しむこと
のできるアイテムがあります。
2019年8月3日(土)、
普段、私がメンバーとして
活動させてもらっている
「こうとうネイチャーゲームの会」のイベント
「セミさんの羽化バンザイ!」
に4歳の息子と参加。
事前に
「息子さんと同世代の子が
たくさん来るので、
最初の活動を一緒に遊んでもらってもいい?」
とオーダーをもらいました。
時間は20分くらい。
参加は自分たちを
含めて4家族くらい。
そこで用意してもらったのが
「たんけんルーペ」。
3〜4歳の子どもたち(幼児)と
そのお母さん、お父さんに
集合してもらったところで、
私の自己紹介をしてから、
こんな風に「たんけんルーペ」
を紹介しました。
自然を「たんけん」するための、すごいの、持ってきたんだ。
じゃじゃーん。
と見せて、
「この芝生の中で探検しようね」
と話して、
子どもも大人も1人1つ、
配りました。
手にした子どもたちは
すぐに探検スタート。
もちろん
お母さん、お父さんも
一緒です。
探検ルーペをもった子どもたちは、
何も説明しなくても、
どんどんルーペの8色を
見つけていきます。
あったよ!
こっちにも!
と元気な声が響きます。
そしてお母さん、お父さんの、
よく見つけたね?
すごーい!
という嬉しそうな声も
聞こえてきます。
(写真:こうとうネイチャーゲームの会 イベントレポートより)
夢中で探す子どもたちは、
・空の青
・黄色いお花
・ピンクのお花
・ちょっと届かないところにあるけど、向こうに赤い花
・みどりの葉っぱ
・茶色の落ち葉
など、いろんな色を
どんどん見つけていきます。
すぐにそんなうれしそうな声が
響いてきました。
最初に報告に来てくれた子に
裏返してみてごらん。
なんかの絵があるね。
これなーんだ?
ほら、こうやって穴からのぞき込んでごらん。
お母さんの顔、見える?お父さんの顔、見える?
と喜んだ子どもたちは、
すぐに探検を再開です。
木のそばに近づいていって、
器用に穴からのぞき込んで観察します。
小さな自然を見つけて喜ぶ声、
新しい色を見つけた楽しそうな声が
あちらこちらから聞こえてくる中、
それぞれの親子が
素敵な自然探検を楽しんでいます。
と嬉しそうな声が
響きました。
自由に観察しているうちに、
本日のテーマの「セミ」のぬけがらを
発見した子がいたのです。
4家族みんなが集合し、
木の幹についている
「セミ」のぬけがら観察が
スタートです。
木を見上げた子どもの声です。
すると、
こっちにも!
と、次々にうれしい声が
上がります。
この木には抜け殻が
いっぱいだったんだね!
そして、
おれんじだよー!
という声。
色さがしの続きが
始まりましたよ!
発見につぐ発見で、
あっという間に20分が過ぎた頃には、
それぞれの親子が、
各々のペースで自然を
楽しむようになっていました。
自然の宝ものに出会える探検は、
小さな子どもたちにとって、
とても魅力的です。
自由に探検する子どもたちに寄り添うと、
子どもたちの素敵な表情、
喜びを表す様子、
新しい一面
にきっと出会うことができます。
自然は多様性に富んでいます。
目にうつる景色の中にも、
いろいろな色があります。
例えば同じ「緑色」でも、
それぞれの草木が持つ緑色は、
その色あいがみんな違っています。
みんな同じ、
でもみんな同じじゃないんです。
それは園庭や校庭、
都市部にある公園もそう。
家庭菜園やプランターの中に
広がる自然もそうです。
また小さな自然に目を向けると、
小さな虫たちの営みや、
植物たちの持つ
とてもとても繊細なつくり
にも気づくでしょう。
子どもたちの発見を喜ぶ声、
嬉しそうな表情、
夢中になっている様子に
ぜひ寄り添ってみてください。
きっと楽しい時間が待っています。
手にすれば探検がはじまる。
そして、
自然の見方が2度変わる。
たくさん説明しなくても、
直感的に遊び方がわかる、
簡単に始められる、
自然の見方が変わる、
「たんけんルーペ」。
おすすめです!
そして、
さらにもう一歩ふみこんでルーペの持ち方、
覗き込み方を工夫したら、
ネイチャーゲーム〈ミクロハイク〉も
楽しめます。
その話はまたの機会に。