日本シェアリングネイチャー協会事務局スタッフが、パパとして、保育園で実際に使ってみた体験談。
小さな子どもとの自然遊びや室内遊びに!「生きものビッグパズル」の使い方のヒントに!
私の息子が通っている保育園には
通称「ママ先生」「パパ先生」
という先生がいる日があります。
「ママ」と「パパ」ですから、
つまり、園児の保護者のことです。
午前中の外遊びを
一緒に過ごした後、
30分ほどの持ち時間が
与えられるのです!
このシーズンがやってくると、
「今日のパパ先生、誰だったの?」
という話題が
夕食の時間に登場します。
えいご、おしえてくれた!
えほん、よんだよ!
と、ママ先生、パパ先生の活躍を
聞きつつ、
「回ってくる順番」に
どうしようと楽しみながらも、
頭を抱えます(笑)。
私がはじめての挑戦となった昨年度、
1回目となるそのときは、
先輩ママ、パパに習って
「写真絵本」で
テントウムシを紹介しつつ、
指先から飛んでいくから、
そっと捕まえて見みてね、
と話しました。
自然を好きになってもらいたな、
と思ったときには、
チャイルド本社さんの
写真絵本「サンチャイルド ビッグサイエンス」は
最高です。
大きく見せつつ、
テントウムシが飛び立つ様子を
コマ撮りで見せられる仕掛けもあって、
ぜひ使っていただきたいアイテムですね
(ネイチャーゲームリーダーの方には
春の会報で、定期購読のご案内を
お送りしています)。
でも1年たって、
4歳児クラス(年中さん)になったので、
一緒に遊べるものにしたいと
思っていました。
そこで、
右側の「生きものビッグパズル」です。
サンチャイルドさんの
大きな写真絵本より一回りビッグの
B3サイズです!
ネイチャーゲームメンバーが
大好きなアイテム
「生きものビッグパズル」。
たくさんの人数で同時に遊べて、
しかも短い時間で、
コミュニケーションも取りつつ、
生きものについて活動の導入にも使えて、
かつ、
この活動自体がとても楽しい
スペシャルアイテムです。
いきいきとした
動物や虫のイラストが
大きく書かれたパズルで、
カードの数は8枚。
1セットに4種の生きものが
入っていて、
8枚×4種で32枚!
8つのカードが組み合わさると
B3サイズになり、
みんなで囲って作りやすく、
わかちあいで
完成した生きものについて
お話をするのにも
使いやすいです。
今回は最新のビッグパズル
「生きものビッグパズル カードタイプA」を
使用してみました。
(2024.10.09追記)「生きものビッグパズル カードタイプA」(セットタイプ)は在庫限りで販売終了予定です。再販は未定です。
代わりに「ビッグパズル」(単品)が販売開始しています。
先生からの
に子どもたちの
キョトンとした顔。
プレッシャーがかかる
スタートとなりました。
みんなで遊ぶパズルって何だろう?
と顔に書いてあるようです。
はじめに、
ネコのパズルをつかって練習です。
ネコパズルのピースを
1つずつ見せていきます。
最初はこちら。
といった声が聞こえてきます。
正解が出てもスルー。
★ここ大事です★。
「ふむふむ」「なるほど」「お?」
と言った反応をしつつ、
次のパーツを見せましょう。
・・・・そんなやりとりの後、最後に、こちらのパーツ。
の大合唱です。
「どこでわかった?」と聞きながら、
ネコはこそっとお片付けして、
いざ本番です。
そして子どもたちに
カードを一枚ずつ配ります。
せーので見てほしいけども、
どうしても先にカードを
見ちゃう子がいます。
小さな子どもたちに
我慢させるのは
なかなか難しいです。
そこで
と見本を見せてから配ります。
それでもルールを守れず
ちょっとずるしちゃう子もいますが、
「あれ?おかしい?な?」
と言っている間に
配り終わってしまえば大丈夫。
さて、合図をしたら
同じ生きもののカードを
持っている友だちを探して、
パズルを完成させましょう。
緑色のイラストが入ったカードのメンバーが
すぐに集まり、
わいわいくっつけ始めました。
「この辺でつくろうね」と
場所を指定したところ、
すぐに床に並べ始めました。
みんなを引っ張る子、
カードを託して見守る子、
自分のカードを持ったまま
じっと成り行きを見ている子。
8人がそれぞれに、
個性豊かな動きを見せてくれます。
そしてすぐに「ワニの親子」が完成!
ところがもう一つのグループは
ちょっと不安そうにスタート。
「なんだろうこれ?」
と顔に書いてあります。
カードの向きを
試行錯誤しますが、
これがなかなか難しい。
だって生きものの数が
1匹じゃないみたいだから。
左角のカードや、
顔の付いているカードが、
あちこち散歩しては戻ってきます。
(あれあれ向きが違うかな?)
と思いつつもヒントは我慢。
子どもたちが
協力してがんばる姿を
見守りましょう。
そこに「ワニ」チームが合流。
つい、声や手を出したくなるところですが、
「応援だけね」と話しかけると、
小さく「がんばれー」と言って、
じっと見守っています。
するとそれまで静かにしていた子が
と一言。
あるべき場所におさまった
「下を向いた目」のカードから、
いっきに他のピースを
並べていきことができました。
そして出来上がったのは
「ペンギンの親子」!
2つが完成したところで、
聞いてみました。
そんなやりとりをしていたら
の声。
ただ給食の時間まで
10分を切っています。
そこで
と話すと、
という反応です。
そして先生がネコのパズルの作成を
スタートです。
順調にいくと見せかけて、
とみんなに相談します。
頼られた子どもたちは、
と元気に教えてくれます。
という先生の声に
とか、
と一生懸命な声が
かえってきます。
そんな楽しそうな
やりとりをしながら、
ついにネコのパズル完成です!
さすが経験豊富な
保育園の先生です。
ちょうど時間となりました。
という声に
と約束して、
この日のパパ先生を終了しました。
生きものビッグパズルは、
小さな子が
誰でも知っている生きものを
8つのピースにしたパズル。
中でも今回使用した「カードタイプA」は、
「キッズネイチャーゲーム」のプロジェクトで
作成された
小さい子にも
簡単に遊べるパズルです。
1枚ずつのカードは
B6サイズで統一されているので、
小さな子どもでもカードを扱いやすく、
また考えやすいのが特徴。
(持ち運びや保管の際に
「かさばらない」のも嬉しい!)
パズルといえば
少ない人数で楽しむもの、
というイメージですが、
この「生きものビッグパズル」は、
32人で
せーのでわいわい楽しめます。
仲間づくりの活動にも使えますし、
8名のグループを作りたいときにも
便利なアイテムです。
さらに大きな絵ができあがるので、
その生きものの生態や、
体のつくりなどを確認する際にも便利
です。
中でもワニと、ペンギンは
「動物の親子」の様子が
描かれたイラストなので、
小さな子たちに喜ばれますし、
親子で楽しむ際にも使えますね!
また爬虫類のワニが
子育てをすることや、
ペンギンがつがいで
協力して子育てする様子などが、
遊びながら記憶されます。
ネコが獲物を狙っている姿勢と
トンボが飛びながら
獲物を捕えるシーンも
印象的ですね。
注意点としては、
ワニ、ペンギンを使う際には
「1匹(1羽、1頭)の生きものができるよ」
と言わないこと。
特徴的な生態を
イラスト化する際に、
あえて親子の様子が使用されているので
「1匹(1羽、1頭)」では
悩んでしまう子どもも
いるかもしれません。
保育園以外の場でも、
小さな子どもたちと
遊ぶ際におすすめ。
室内あそびはもちろん、
自然あそびの導入にも使えます。
また大人が集まるとき
に使えば「アイスブレイク」になりますよ!