「自然体験が子どもにどう影響するの?」「ネイチャーゲーム認定園に子どもが通うメリットとは?」そんな保護者の疑問に専門家がお答えします!
ネイチャーゲームは、1979年にアメリカのナチュラリスト、ジョセフ・コーネルによって発表された活動です。
「見る」「聞く」「触る」「嗅ぐ」など私たち一人ひとりが持っている感覚を使って自然を直接体験し、四季折々に子どもと大人が一緒に自然とふれあうことができます。
「見てみて」「すごいね」「わぁ、きれい」…落ち葉1枚、どんぐり1つ、どんな小さな自然でも子どもたちの心を揺さぶります。自然の美しさやおもしろさ、不思議さに出会った時、子どもたちの瞳がキラキラと輝きます。
命に満ちた自然の中から得た子どもたちの感動をそのまま受け入れ、うなずいてくれる先生がネイチャーゲームリーダー資格を持った保育者です。そんな先生の笑顔に見守られて、子どもたちは、さらに自然の扉を開いていきます。
人とかかわる楽しさ、互いに信頼する心を育む
ネイチャーゲームは、自然とかかわるための活動ですが、人と人のかかわりも大切にします。
「友だちの感じたことを受け入れよう」「友だちに素敵な自然を紹介して遊ぼう」「みんなで協力して考えよう、やってみよう」そんな要素に溢れた活動がたくさんあります。
子どもたちは、自然を通して活動を楽しみながら、人に対する思いやりの気持ちを身に付け、協同することの面白さを学んでいきます。 そのことは、自分たちが生きている世界への信頼感へとつながっていきます。
「なんだろう」「面白いな」と言う気持ちを育てる
小学校以降の学びの基礎として必要な事は、「自ら学ぶ意欲」を持つこと。自然の中にあるたくさんの不思議は、子どもたちの「知りたい」気持ちを大いに刺激します。
楽しさ学ぶ力。ダンゴムシはどうして丸くなるの、セミはなぜ夏だけいるの、 寒いとなぜ氷がはるの… 子供たちの「なぜ?」は無限にありますね。それも多様性に満ちた自然の中だからこそ。 私たち大人も子どもたちと一緒に「なぜ?」を楽しみましょう。
▶︎ネイチャーゲーム認定園について
幼児期は、自分の興味や関心に基づいた直接的・具体的な体験を通して、人格形成の基礎となる豊かな心情、物事に自分からかかわろうとする意欲、健全な生活を営むために必要な態度などを培う時期です。
幼児は、身体感覚を伴う多様な活動を経験することによって豊かな感性を養うとともに、生涯にわたる学習意欲や学習態度の基礎となる好奇心や探究心を培っていきます。 それは、小学校以降における教科の内容等について実感を伴って深く理解することにつながる「学習の芽生え」を育んでいます。
そのため幼児期の教育においては、幼児が周囲に存在するあらゆる環境からの刺激を受け止め、自分から興味や関心をもって環境にかかわることで様々な活動を展開し、充実感や満足感を味わう体験、つまり幼児の自発的に取り組む遊びを重視しなければなりません。
その中で、幼児にとって自然に触れる体験は大きな意味があります。幼児は、 自然に触れて遊ぶ中で、全身で自然を感じ取り、不思議さに心動かしたり、発見を楽しんだり、試行錯誤を繰り返したりし、生活に取り入れようとします。
様々な自然とのかかわりの中での感動を先生や友達と伝え合い、共感しあったり、共通の目的を持って取り組んだりして、共に生活しようとする楽しさを感じたりします。
自然体験が幼児にとって意味のあるものとなるには、教師が園庭の環境や地域等の園外の環境の活用等も含め広い視野から見直し、幼児とともにより良い教育環境を創造するように努めなければなりません。
また、幼児が発達に必要な体験を積み重ねていけるよう、 発達の道筋を見通して教育的に価値のある環境を計画的に構成し、教師の深い幼児理解に基づいた援助が必要です。
幼児が今、どのような思いで自然環境に関わっているのか、自然のどこに面白さや不思議さを感じているのか、その気づきをどのように遊びに取り入れようとしているのか、試したり工夫したりするのに何を必要としているかなど、幼児の行動を理解し予想しながら意図を持って教育を行う必要があります。 その1つの方法として「ネイチャーゲーム」の活用が考えられるでしょう。
幼稚園は家庭や地域と密接な連携を図り、発達や学びの連続性を見通して、小学校教育との円滑な接続に配慮し、幼児の自然との関わりを広げていきたいものです。
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