自然」という言葉は、方丈記や平家物語でも使われている日本古来のもの。でも、以前は「じねん」と読まれ、意味は文字のごとく
つまり見えるがまま、感じるがままの状態を意味していたのだそう。古来日本には、現代語の「自然」のように、人間をのぞいた自然界、山や川、動植物を総称して指す言葉は存在せず、ただ自然(じねん)にあるものがあるようにしてあるだけ、という自然思想があったのだとか。深い...。
で、その日本古来の自然観では「海に棲むもの→うお」「空に棲むもの→とり」「山に棲むもの→けもの(毛物)」「それ以外→むし(産むしてくるもの)」とされていた。つまり「虫(産し)」は、自然に生じてくるもの、どこからともなく湧いてくるものの総称であり、古来、日本では体内にも虫がいると信じられていた。そう、「疳かんの虫」「腹の虫」などだ。で、日置先生によると、「自然と生まれてくる男の子:息子(産す子)、女の子:娘(産す姫)」なのだとか!
自然は万物を生み出す大いなる存在であり、まさに人間もその一部ということ。神が自分を模してつくったとされる西洋の「人間」に対し、〝虫〟の括くくりのなかで〝どこからともなく産す〟日本の「人」。なんだかとても、自由でゆかいな気がする。
つねに移ろう〝自然そのもの〟に心を寄せてきた日本人。目の前の〝自然〟を感性でキャッチし、シェアするネイチャーゲームです。夏から秋に移ろう季節のきざしを探しに、出かけてみよう!
【準備】?カードと筆記具を人数分準備します。
【楽しみ方】
①公園や林、森などを歩きながら、今の季節や、次の季節を感じさせるものを探す。
②見つけたら、できるだけ多くの感覚をつかって観察をする。
③例を参考に、「季節からの招待状」を書く。
④参加者同士ペアになり、相手に自分の書いた「招待状」を渡し、その場所に案内。発見をシェアする。⑤役割を交代し、ペアの相手の「招待状」を受け取り、その場所に案内してもらう。※情報誌「シェアリングネイチャーライフ」Vol.17 特集(デザイン:花平和子 編集:佐々木香織、水信亜衣、伊東久枝 イラスト:井上みさお)をウェブ用に再構成しました。
※冊子版の送付が可能です。「ネイチャーゲーム普及ツールの取り寄せ」をご覧いただき、お気軽にお知らせください。
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