新緑のきれいな5月下旬、男女5人の仲間たちと静岡県寸又峡へ"婚活"の旅に出かけたときのことです。
旧東海道峠の茶屋、アプト式鉄道、つるつる温泉、ハイキング、川魚、SLなど盛りだくさんの旅ですが、自然たっぷりの秘境に入り込んでおきながら、自然をただ眺めているだけではもったいないので、何か+αができないかと考えていました。そうです、この旅でネイチャーゲームやってみようと思いつきました。
しかし、どんなネイチャーゲームでもいいという訳にはいきません。寸又峡ハイキングコースは、山の斜面に沿って続いており、ゆるやかな平地や雑木林のようなスポットはありません。また、準備やセッティングをする時間もありません。そこで、私が選んだのが〈音いくつ〉と〈サウンドマップ〉。このネイチャーゲームをメドレーでやってみようと思いました。
ハイキングコース最大のスポット「夢のつり橋」を渡った後、階段を登りきった奥にある空き地で、私たち5人はネイチャーゲームで自然に浸かることにしました。川のせせらぎ、鳥の声、虫の羽音、人間の声、飛行機、風のそよぐ音・・・。う~ん、実によく聞こえるもんだ。
約10分間、ひとり一人が自然の音に耳を傾けた後、わかちあいの時間をもちました。ある仲間のサウンドマップカードは、自分自身(カードの真ん中)に向かって、四方八方から、いろいろな種類の線が→になって集中しているでは、ありませんか!自分の耳に音が集まってくる感覚だったようですが、様々な場所でネイチャーゲームを指導している私にとって初めて見るサウンドマックのパターンでした。
最初は「ネイチャーゲームをして、みんなに喜んでもらえるだろうか?」とやや心配しておりましたが、そんな不安など全く感じられないどころか、ネイチャーゲームが楽しい旅にも貢献できたようで、とてもいい時間を過ごすことができました。
ところで、婚活の結果ですか?幸か不幸か・・・みんな仲よしのお友だちになっています(笑)。
(小倉裕巳/茨城)
※本記事は情報誌「ネイチャーゲームの森 vol.67」(2009年9月15日発行)より転載しています。
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