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耳を澄ます...それだけで、世界を変える〈音いくつ〉
閉じることのできない感覚、「聴覚」。にも関わらず意識を向けているかどうかで、聞こえ方がまったく変わる不思議な感覚。そして聞こうとするとき、人は静かになる。「自然の音に耳を澄ませてみよう」、それだけであなたも、そしてもちろん子どもたちも、心穏やかな瞬間に出会えます。

ひらきっぱなしの耳だから

目を閉じる、鼻をつまむ、口を閉じる、触らないって決める…


でも耳は、どんなに手で耳をふさいでも何かが聞こえてしまう。

すごく良い耳栓をしても、きっと聞こえてくる。

空気の音? 自分の鼓動?

・・・「無音」って、なかなか味わえない。

つまり聴覚を司る耳は「ひらきっぱなし」。

常に何かの音が聞こえるからこそ、

きっと人は「聞きたい音」を選んでるんですよね。

それは無意識かもしれない。

じゃあ意識的に聞こうとしたら…。

「あそこに鳥がいるよ!」って伝えると、

どこどこ!?って、元気な声が返ってくる。

「これふわふわだ〜!」って言うと、

ぼくも、わたしもと手が伸びてくる。

でも、「鳥の声が聞こえるよ」ってささやいてみたら…

みんなが急に静かになる。

生きものとしての本能なのかな?

自分が立てる音って、

実は一番近くから聞こえる音で、すごく大きい。

自分の声なんて、耳を澄ますのには本当にお邪魔虫。

まず自分が静かになったらいいって、みんな知ってるみたい。

小さな子たちもそう。

周りの音を聞こうとすると静かになる。

2歳のときの息子だって「鳥さんの声するね」って言うと

立ち止まって、静かに空を見上げていた。

不思議です。

〈音いくつ〉を楽しもう

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ネイチャーゲーム〈音いくつ〉は、

特別な道具もいらず、

いつでもどこでも、

そして短い時間でできる…

あまりの手軽さに、いつの間にか

みんなの暮らし時間にひょっこり入ってきている、

そんなネイチャーゲームです。

〈音いくつ〉

1)音に意識を向ける

2)耳をすまし音の種類を数える


手順はこれだけ。

指をおって数えても良いし、

目を閉じることで、さらに音に意識を向けるのも◯。



・朝起きて布団から出る前に。

・庭のベンチに腰掛けて。

・毎朝歩く参道を歩きながら。

・沈みゆく夕陽を見ながら。

・小川のせせらぎのそばに腰掛けて。

・雨が打つ窓辺で。

・夜、テントのほとりで…


いつでも、どこでも、楽しめる。

でも、いつだって違うし

どこだって違う、

その日、そのとき、その場所だけの音を楽しめる。


「ひらきっぱなし」の耳には

本当は、いつでも、その特別な音が届いているけど、

意識しないと、聞こえない、残らない。

「静かな時間」がくれるもの

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耳を澄ませていると、

だんだん感覚が研ぎ澄まされていく。

わずかな音の違いにも気づけると、

ますます音は面白くなる。



鳥の声がだんだん上手になっていくのはよく聞く話。

もしかしたら虫だってそうかもしれない。

近くで吹く風と、遠くを走る風の音は違っている。

昨日の雨音と、今日の雨音も、違う音。

みんなの足音だって違ってるし、

昨日と今日はまた違う音。



そんな音の変化を楽しんでいるとき、

きっと一番変化しているのは、

耳を澄ましている自分自身。


心穏やかに、安らぐような、楽しい気持ちになっている。

そんな心地良かった時間を思い浮かべるだけで

またその時の気持ちが蘇ってくることもある。


なにかに急かされてばかりの、

忙しい現代人にこそ、

必要なのは「静かな時間」なんじゃないかな?

と自分の生活をふりかえって思います。


みなさんはどうですか?


(あ・・・)と思った人は、

きっと少し休む時間が必要ですね。


ぜひ〈音いくつ〉で「自然の音」に

聴覚を委ねてみてください。

自然の音で癒やされる

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自然の奏でる音は日々違う。

なんで違うかというと

一日として同じ日は来ないから。

季節はめぐるし、天気も変わる、木々は生長し、

虫や鳥、動物たちの息づかいも変わっていく。

命を育む音と、命が奏でる音が、

私たちの周りに、いっぱい鳴り響いている。



音で感じる季節もある。

たとえば「セミの声」。

最近、ジージーシャンシャンミンミンと

元気よく鳴きはじめましたね。

暑さが落ち着く心地よい秋、

カナカナカナと黄昏る夕暮れはまだ先かな・・・


ほらほら、

自然の音を思い浮かべていたら、

自然の様子や変化に意識が向いてきますね。

実際に、自然の音に耳を澄ませば、

もっと深く自然に向き合えます。

そうすることで

日々の煩わしさや心配事を考えない瞬間がやってきます。

気づけば自然を感じる心地よさで心がいっぱいです。



せわしなく、日々、お仕事に

子どもの送り迎えに、家事にと頑張る大人の皆さん、

〈音いくつ〉でちょっとリフレッシュしませんか?

自然に耳を澄ます…それだけでも、きっと

あなたの日々が変わっていきます。



藤田 航平 ふじた こうへい
公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会

事務局次長・マーケティング部



学生時代の専攻は「共生持続社会学」。環境問題に多角的にアプローチする学問です。当時から問題となっていた地球温暖化は今も解決の糸口が見えないまま、海水面の上昇、猛暑、線状降水帯、異常気象と心配事が山積みです。現代の自然が奏でる音には「警笛」も含まれると感じます。このままだと、近い将来、もっとひどいことが起きるかもしれません。

まずは自然の声に耳を澄ます、そのきっかけを、みなさんと一緒に作っていきたいと思っています。

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