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小中学生の自然体験
学童指導員向け「安全つくり研修」
「学童の隣に林があって、そこでの自然遊びをしたいけど、遊び方を知らない」
だけど「自然には危険もあるから、なかなか外に出かける難しさもある」
そんな「安全」と「自然あそび」の両立についての悩みに、ネイチャーゲームと、KYT(危険予知トレーニング)を組み合わせた研修でお答えしてきました。
学童指導員向け「安全つくり研修」の様子をお伝えします。
「自然あそび」したい!だけど不安・・・

今回ご依頼頂いたのは2回

ねらいはそれぞれ

①3月の新入学前、児童を自然に連れ出す時の危険を見つけるKYT(危険予知トレーニング)の視点と、職員同士で伝えあう「安全のものさし」合わせについて

②6月虫の増える季節、ハチも含めた危険生物のことを知り、子どもにもわかりやすく楽しく学ぶについて

と、設定しました。


今回は、その中から6月に実施した「危険生物」を知るについてお届けします。



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楽しく「生きもの」の事が学べるネイチャーゲーム〈動物交差点〉の様子



「楽しい」の土台には「安全・安心」がある

私たち、日本シェアリングネイチャー協会の会員は

ほとんどの人が「ネイチャーゲームリーダー養成講座」という講座を受講して

自然案内人の心得を学んでから、自然と人を繋ぐ活動をしています。


そこで基礎として学ぶのが【下見の大切さ】

下見で「自然の楽しい」も「自然の危険」もどちらも見極めて

自然体験活動のプログラムを立て、準備をします。


私自身、自然体験の「楽しい」と「安全」の両立を考えながら13年以上活動を続けて来ました。

積み重ねてきた経験を活かして

体験から学ぶ大切さを体感してもらえるようなプログラムにしました。

虫嫌いでも大丈夫、それでも体験から学べる

学童指導員の中にはもちろん、生きものが好きな人ばかりではなく、生きものが苦手な方もいます。

生きものが嫌いでもOK「嫌悪感なく」「楽しく」生きものについて知ることが出来るように配慮しました。


先ずはネイチャーゲームの〈ノーズ〉〈動物交差点〉

クイズ感覚で、身体を動かしながら、生きものを連想していくアクティビティです。

直接生きものにふれなくても、知ることをきっかけに、生きものに興味が湧いてきます。



興味が湧いたタイミングで、危険生物は「危険だけ」なの?と、問いかけ

生きもののユニークで面白い一面、生態系の中で果たしている役割などを解説しました。


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生きものの面白さ、生態系の中での役割について解説。

人間社会との関係性を考える。




その後〈カモフラージュ〉をしました。自然の中に設置した、人工物を見つけるゲームが

生きものの生きる知恵を疑似体験するのにピッタリなんです。




在るのに見えないかくれんぼ、答え合わせは、いつもワイワイ賑やか

「これは目立ってたからすぐわかった!」

「えっ!ここにあったの!!」

「見えてたのに気づかなかった悔しい」

と思わず声が出ます。


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ネイチャーゲーム〈カモフラージュ〉の答え合わせ。

生きものの生き延びる知恵を実感できます。



今回実施した、ネイチャーゲームは

〈ノーズ〉〈動物交差点〉〈カモフラージュ〉

どれも、直接生きものを扱わず、ヒントから連想してもらうので

生きものが苦手な人でも、楽しく生きものについて疑似体験し、興味をもって学ぶ事ができます。

安全に決まった答えはない、だから対話する事が必要

室内に入り、指導員ミーティング

体験学習で「身体・心・思考」をバランスよく使う刺激した後なので、主体的で活発な意見交換がしやすくなります。




以下の2つのシチュエーションを想定し、考えてもらいました。

1)頭の上から「はおと」がした、その時どうする?

2)1m先で、スズメバチがいも虫を食べてるのを発見!どうする?




ミーティングで出た意見

・「はおと」がなんの生きものの音かわからない。慌てず状況を見極める力が必要

・スズメバチが食事中を邪魔すると怒らせそうだから、即座に逃げる!

・でも、アリが、いも虫を運んでるのならば見るよね?子ども達にとってはどちらも同じでは?

・そういえば、スズメバチの死骸を見つけたよって、持ってきた子がいた!



直前のネイチャーゲームで実感したように「興味が向いた時が知るチャンス!!」調べ学習に繋がります。




このように

状況によって、決まった答えがない「安全」について話す機会を持ち、

普段から「安全のものさし」を合わせておくことで、職員の「安全に対する意識」が上がり安全が作られて行きます。


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職員ミーティング。

対話して「安全のものさし」を合わせておくことで、安全がつくられていく。

体験から学ぶとこで「安全対策」が身につく

最後にお伝えしたのは

安全は「生きものに興味を持ち、意識することから始まる」ことです。 



「ハチ=危険だ!」という誇大したイメージが先行して、

走って逃げたり、手で追い払おうとする・・・

これは、ハチをよく知らない為に起きたパニックで、二次的なリスクを発生させます。




「興味がない・知らない」リスクは、普段から楽しく自然体験する事で解消できます。




ネイチャーゲームで、生きものや自然の、不思議さ面白さに、目を向ける姿勢が育まれ

自発的な「知りたい」に繋がり、体験に即した「活きた安全対策=セルフエイド」が身についていきます。

これは、自然の中で自分の身を守る一生の宝になります。




今回は、学童指導員向けの「安全つくり研修」の様子をお届けしました。

これからもネイチャーゲームで楽しく「体験から学べる」指導員向け研修を続けていきます。

日本全国どこでも行きます。御依頼お待ちしています。



●ネイチャーゲームをもっと知りたい方は
 ▶︎ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講する

●ネイチャーゲームを体験したい方は
 ▶︎全国で開催しているイベントに参加する

●ネイチャーゲームの講師を呼びたい方は
 ▶︎講師依頼をして自分のイベントで実施する



薗田麻衣子 そのだ まいこ

長崎県シェアリングネイチャー協会 安全対策委員

大好きなことは「道草」

風に吹かれて、季節を感じ、自分の心の呟きを聴く時間を大切にしています。

子どもも大人も「自然から学ぶ」機会が増えるように研修をしています。

お困りごと軽くして、夢を叶えるお手伝いします。

一緒にワクワクを具現化して行きましょう。

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