秋になると道端や公園にはいろいろな落ち葉が広がっています。そんな自然の中で誰でも元気に遊べるものの一つに〈ジャンケン落ち葉集め〉があります。
どんなに騒いでいても、「最初はグー!ジャンケンポン!」と言うだけで条件反射のように子どもたちが乗ってくるのがジャンケンです。
このようにネイチャーゲームの〈ジャンケン落ち葉集め〉は子どもたちの気持ちをつかんで熱意をよびおこすことができます。
遊び方は次の通りです。
1)2人1組になり、ジャンケンをする
2)勝った人は、落ち葉を1枚拾う。
3)負けた人は落ち葉を拾えず、また次の人とジャンケンをする。
4)次々に人とジャンケンをし、勝つたびに違う種類の落ち葉を拾う。
5)何回か繰り返したところで、落ち葉を持って全員で集合し、葉っぱを種類ごとに並べる。 6)気づいたことや感じたことを話し合う。
拾った石や枝を使って顔を作りました
この〈ジャンケン落ち葉集め〉のねらいは・葉っぱの特徴を知る・木への関心を高める・観察力を高めるですから、拾った葉っぱを見たり、触ったり、匂いを嗅いだりしながらその違いに気づくことができれば、子どもたちの年齢や人数に応じてルールを工夫することができます。
葉っぱを集めるジャンケンなので、「最初はパー(葉)!」と言ってからジャンケンをするようにしたり、拾うものは落ち葉だけではなく枝やドングリなど落ちているものは何でも集めていいというルールにしたりすることで活動に広がりが出てきます。
ただし、ウルシなどかぶれやすい葉っぱが近くにある場合は配慮が必要です。
集めた落ち葉で、色が変わっていくのを丸にしてみました
数分間ジャンケンをして落ち葉を持つ手がいっぱいになったころ、合図をして集まります。
全体で葉っぱの特徴を確認した後、子どもたちに3~4人のグループになってもらい、
ということを、私はしています。
すると、葉っぱの色や形、大きささや種類の違いをグループで対話をしながら分け、一列に並べたり円や何かの形を作って並べたりしてそれぞれが集中して楽しんでいます。
上と下にならべたよ
大体のグループが並べ終わったころに、「他のグループの並べ方を見に行ってもいいよ。」と言うと、自分たちのグループの並べ方を得意になって説明する子や、「あー、そういうことね。」「へーおもしろいね。」と、ほかのグループの並べ方を見て納得して認めている子もいました。
最初は何をするかもわからずにジャンケンで始めた活動でも、「最初はパー!」の掛け声で笑いながら落ち葉を集めることに夢中になり、その後はグループで対話をしながら葉っぱへの関心を高め協力して作品を作り上げたという自信につながってきました。
「あー楽しかった。」「またやりたい。」そんな子どもたちの笑顔が見られる楽しい活動です。
●ネイチャーゲームをもっと知りたい方は
▶︎ネイチャーゲームリーダー養成講座を受講する
●ネイチャーゲームを体験したい方は
▶︎全国で開催しているイベントに参加する
●ネイチャーゲームの講師を呼びたい方は
▶︎講師依頼をして自分のイベントで実施する
ネイチャーゲームトレーナー
木にとまっておしゃべりしている鳥たちの声に耳を傾け、空を見上げて雲を眺め、木や花に話しかける。朝のお散歩でニヤニヤ、キョロキョロしている私の姿です。ひとりで自然を感じるのも好きですが、子どもたちとネイチャーゲームをして元気をもらい、子どもたちの感性に感動する時間が大好きです。