
そんな〈カウボーイゲーム〉の楽しみ方をご紹介します!
小学生の休み時間や放課後、遠足の定番レクリエーションといえば鬼ごっこやかくれんぼです。
大人からするとわずかな時間にもかかわらず、校庭に出て鬼ごっこやかくれんぼをする小学生の姿を先生方はよく目にするのではないでしょうか。
〈カウボーイゲーム〉は、いくつかの隠れる場所や走ることのできるスペースがあれば、鬼ごっこのように活発で、かくれんぼのようなワクワクがあり、さらに協力することが大切となるアクティビティです。
遊び方は次のようになります。
② 馬役を1人(人数により2,3人の場合も)決め、バンダナの尻尾をつける
③ 馬以外の参加者はカウボーイとなり、目を閉じて100ほど数え、その間に馬は隠れる
④ 数え終えたら馬を探し、みんなで協力して馬を捕まえる(尻尾をとる) (馬は見つかったら尻尾をとられないように逃げる)
⑤ 気づいたことや感じたことを話し合う
小学生の親子への公募での生き物をテーマにしたキャンプ体験がスタート。
緊張している子どもたちへ〈ノーズ〉で緊張をほぐし、子どもたちの目が輝きだしたところでさらに〈私は誰でしょう〉で動物と馬のことについて関心を持っていただいたところで、ひざ丈ほどの草が生え200m四方ほどのスペースに木が数本あるキャンプサイトで〈カウボーイゲーム〉を実施しました。
活発な親御さんが馬役になりスタート。うまく木に隠れています。子どもたちは100数え、探しに行きます。
1人が馬を見つけて「馬がいた!」声をあげ馬は逃げます。
「待てー」と追いかけます。その声を聞いた他の子どももそちらに走っていきます。しかし馬は素早く子どもたちの間をすり抜けていきます。子どもたちがそれぞれ追いかけてもなかなかつかまりません。
子どもたちはそのうち声を掛け合い「そっちに行ったよ!」「私はこっちに行くから、あなたはあっちから!」子どもたちのお互いの声掛けで馬を追い込みとうとう馬は疲れてきて「とったぞー!」1人の子が尻尾をとりました。
そのあとは次々「私が馬やりたい」といろんな子どもが馬をやりました。
何回かやっているうちに「わたしはこっちをみるから」「2人組で探してみよう」など作戦会議をやってから探しに行くようにもなっていました。
活動の後、尻尾を取った子どもはもちろん、ほかの子どもたちも「みんなで協力したからとれた」「一人で追いかけてもなかなか取れなかった」
馬役は「馬の時は逃げるのに必死だった」「みんなに囲まれたらもう駄目だと思った。馬もそう思うのかな~」などの意見が出ていました。
①小学校のレクリエーションで
小学校のレクリエーションの時間に招かれたとき、裏庭に木がたくさん植えてあったのでカウボーイゲームをやってみました。すごく楽しかったとのことで、休み時間に今でもやっているようです。
②高齢者施設で
高齢者施設で孫と鬼ごっこした思い出があるが走れないということだったので、交流スペースで介護士に馬でなく牛で、捕まえる高齢者も酪農家とし、日本の酪農家が牛を誘導するように走らず、みんなで協力して歩いて牛役を誘導するという方法でも楽しめました。
〈カウボーイゲーム〉を実施するときの注意点
・突然激しく動くと怪我をしやすいのでやる前は準備運動をしましょう
・かぶれる植物や切り傷をつくりやすい藪、深すぎる藪でないか確認しましょう
・穴や段差など危険個所がないか確認しておきましょう
・必ず活動する範囲を決めましょう
・低学年の児童はペアになるなど1人での行動は避けましょう
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ネイチャーゲームトレーナー
熊本県シェアリングネイチャー協会理事
熊本県水俣市出身。
現在は地元の海や山、森で活動中。
自然体験を提供するお店、海岳(みたけ)の代表で、週に一度はこども園の園児らと森あそびや山歩き、海ではシーカヤック体験や磯観察でネイチャーゲームを楽しんでいます。
また、渚の交番HIMETATSUも運営中https://