くりこま高原自然学校で受け入れたある夏の子ども会行事の日、自然遊びに慣れてる子も、そうでない子もいる中で、活躍してくれるのがネイチャーゲームです。
定番アクティビティは〈カモフラージュ〉、〈葉っぱジャンケン〉、〈フィールドビンゴ〉や〈動物交差点〉です。
森に入る前にの少しの時間で自然物を見つける目を養ったり、参加者同士が安心安全の場を作りあうためにネイチャーゲームはとても有効だと思います。
〈カモフラージュ〉で森に入る前に、観察力を養う
ネイチャーゲームのアクティビティは1日のプログラム全体の流れにも無理なく溶け込み、他の体験活動とのつながりも抜群です。
地域に暮らす動物などを題材に取り入れると、危険な生き物についてのセーフティトークなどの安全意識の向上にも役立ちます。
いきもの図鑑カードは様々なことに使える万能選手
私が感じるネイチャーゲームの最大の魅力は、シェアリングネイチャーの考え方に基づくプログラム構成のための考え方(フローラーニング)や自然案内人の在り方・心構え(指導者の5つの心構え)がしっかりとあることだと思います。
これらがあることで、自然案内人として軸がぶれずに、子ども(参加者)の心と体の状況に合わせながら活動ができます。決してこちらがやりたいアクティビティに参加者をはめ込むことなく、その日の天候やフィールドが持つ自然のリズムに合わせて参加者が主体的に気づき学ぶ場を用意できます。
〈葉っぱジャンケン〉で交流も深まる
最後に、私の暮らす栗駒山は自然豊かなフィールドなので、ネイチャーゲームを使わないプログラムもたくさんあります。
しかし、あえて五感を意識的に使ったり、何かのテーマに合わせて活動したいときは、ねらいや手順が明確なネイチャーゲームのアクティビティはとても有用な面があります。
そして、豊かな自然環境が少ない場所でも、五感を使った様々な体験活動ができるのもネイチャゲームの魅力だと思います。
フィールドビンゴで五感を使ったりお互いの完成について認め合う
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くりこま高原自然学校校長
ネイチャゲームトレーナー
東北のへそ栗駒山や東北の大河北上川流域をフィールドに野外教育(冒険教育・環境教育)やエコツーリズムなどの企画・運営・指導に携わる。家族5人やスタッフとの共同生活を通じて持続可能で平和で真に豊かな暮づくりの日々にも挑戦中です。